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『ONE PIECE FILM ワンピースフィルム STRONG WORLD』
【感想】 ★★★ H21.12.14

 劇場版ワンピースの第10弾『ONE PIECE FILM ワンピースフィルム STRONG WORLD』を久しぶりに劇場にて鑑賞する。原作の大ファンであり週刊ジャンプも毎週買っている私だけど、この年でアニメをわざわざ劇場まで見に行ったのには理由があるのだ。それは劇場でもらえる「ワンピース0巻」。この限定のオマケのせいで、映画も大ヒットとなっているが、今ジャンプで連載中の「ワンピース」が、丁度エース救出のクライマックスと重なり、もうワンピースが大好きだったら、迷わず劇場へGO!なのだ(^^)ただ公開から1週間経っていたので、もう0巻もないかなあ〜なんて行ったんだけど、意外にあっさり手に入れることができた。まあその後この0巻は好評で増刷されることになるんだけどねえ〜。

 オープニングから色鮮やかな背景に、迫力あるアクションを原作に近い絵柄で動き回る各キャラクター達のカッコよさに、もうワクワクしてしまった。劇場版も10作目ともなるとマンネリ化してしまったり、前作の様に絵柄が崩れまくってガッカリさせられたりとかあったんだけど、本作は製作総指揮を原作者の尾田栄一郎が務めたということもあり、漫画の命であるキャラクターの顔に、おもわずニヤリとさせるコスチュームだったりと、とにかくファンも大満足の限りなく原作に近いクオリティが嬉しかった。そしてお約束の笑いの方も原作そのままで、終始クスクス笑っていた。
まあ途中で中だるみして、ちょっと退屈する場面もあったけど、ラストのシキとの対決の場面まで、ワクワクして見ることができた。ただねえ、原作を読んでるものにとって、海賊王ロジャーと渡り合ったという伝説の金獅子のシキと、ルフィが互角に闘っていては、ワンピースの世界のパワーバランスがぐずれてしまい、どうにも納得できなかった。できれば「老兵は死なず、ただ消え去るくのみ」って感じで、ルフィ達は敵わなかったが、その闘う姿に新時代を感じてシキは黙って去っていく、みたいなエンディングにして欲しかったかなあ。この時点のルフィはまだ全然弱いんだからねえ(^^;)

 それから他の漫画と大きく違う、ワンピースの一番の魅力である泣きの部分は、今回はあんまりなかったんだけど、あるシーンで私は涙ぐんでしまうことに。それはエンディングのミスチルの歌をバックに、エンドロールで突然現われたシーン。なんとそこに映し出されたのは、白ヒゲにエース、そしてシャンクスの勇姿であり、感激しておもわずジーンとしてしまった。まあこの気持ちは、原作を読んでいる人達にしか分かってもらえないんだけど(^^;)

今大ブームを起こしているワンピース、次回の劇場版はあのマリンフォード決戦の話を作って欲しいなあ。