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『カンフーハッスル』
【感想】 ★★★☆ H17.8.16
カンフーハッスル 大ヒットした「少林サッカー」に続き、またまた”ありえね〜”映像が炸裂するチャウ・シンチーの『カンフーハッスル』を観る。流行りもののハッスルをタイトルにつけた、このネーミングのセンスのなさで既に笑える。予告編ではいまひとつ、やっちゃったかな的なはずし加減を感じたが、「少林サッカー」に見事にはまってしまった私は、この作品を素通りすることはできませんでした(笑)。

 貧乏長屋「豚小屋砦」の住人をゆすりに来たシン(チャウ・シンチー)は、たくましい住人たちに反対にのされてしまう。シンははったりで仲間のギャングを呼ぶといって爆竹を投げるが、そこへ偶然通りかかったギャング斧頭会の幹部の頭を直撃する。怒った斧頭会組員は住人に襲い掛かるが、この豚小屋砦に訳あって潜んでいたカンフーの達人たちに撃退される。斧頭会の面目をつぶされた組長は、豚小屋砦に殺し屋を送り込む・・・。

 次々と登場する個性的な達人や殺し屋たち。本格カンフー・アクションに得意のワイヤーとCGで繰り出される必殺技は、まさしくありえねえ〜!(笑)今回は登場する達人たちがあまりにも強烈だったため、主役のチャウ・シンチーは出番も少なめだったんだけど、最後のあたりまであまり目立たない。なかでも大家夫婦の暴れっぷりは凄まじいのだ。実はこの二人往年のカンフースターだったらしく、夫役の人は「ドラゴン怒りの鉄拳」のブルース・リーのスタントマンを勤めてたり、妻役の人も有名なスタント・ウーマンだそうです。

「少林サッカー」の中でもあった、どぎつい描写に思わず引いてしまうこともあったけど、全体的には痛快な仕上がりになっている。ただ「少林サッカー」で感じた突き抜けた明るさに爽快感は、いま一つだったように思う。
しかし私の笑いのツボを直撃するチャウ・シンチー作品は、次回作も必ず観ているだろう・・・。