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『ナイト&デイ』
【感想】 ★★★☆ H23.2.4

 ”ワイルドな誘惑。スイートな衝撃。”
 トム・クルーズとキャメロン・ディアスが「バニラ・スカイ」に続いて再び共演し話題となった、アクション・ラブコメディ『ナイト&デイ 』を観る。

 カンザス州ウィチタに車の部品を探しにやってきていたジューン(キャメロン・ディアス)は、ボストンへ戻るために空港にいた。人ごみの中、部品の詰まった重いトランクを引きながら歩いていると、ある男にぶつかってしまう。男のスマートな対応に、ジューンはほのかな恋ごころを抱いてしまうが、その男ロイ(トム・クルーズ)と同じ飛行機に乗り込んだことで、重大な事件に巻き込まれてしまう・・・。

 まるで80年代に、メル・ギブソン主演でやりそうな、恋と笑いを交えながら、凝りに凝った大仕掛けのアクションシーンでみせる作品、なにか久しぶりにというか懐かしささえ感じてしまうハリウッドらしい超娯楽作品だった。ほとんどのアクションをトム・クルーズ自らチャレンジするスタントシーンは、どれも見応えがあり、ありえないという突っ込みも一笑に付す程の爽快感で、見るものを楽しませてくれる。キャメロン・ディアスの天然ぶりをはじめ、二人の掛け合いも楽しく、面倒なところは眠っている間にすっ飛ばしてしまうという掟破り的な展開は、ラストまでテンポ良く突っ走っていく心地よさに満たされる。こんなスカッとする映画って、なんだか久しぶりだなあ(^^)
難しいことは考えず、ただひたすら画面狭しと縦横無尽に躍動するトム・クルーズと、少しくたびれてしまった表情が気になるシーンもあったが、相変わらずキュートなキャメロン・ディアスの姿に酔いしれる。
ただ観終わった後に思ったんだけど、ロイを追い詰めていくFBIや特別捜査官達って、ただ純粋に任務を遂行していただけで、その人達を躊躇なく撃ち殺してしまうロイってどうだったんだろう?時代劇であればみねうちにするところなんだろうけど、んんん・・・。いやいや、そんなところを考えるような映画ではないんだよね、ハハハ(^^;)

それにしてもトム・クルーズってこんなカッコイイ役がつくづく大好きなんだねえ。全力疾走がこんなに絵になる男優は、他にはいないよ。意外というか当然というか、トムとキャメロンの相性の良さは、また次回作を企画して欲しいなあ。