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『幸せになるためのイタリア語講座』
【感想】 ★★★☆ H17.6.12

幸せになるためのイタリア語講座 大人になっても恋はできるの?
第51回ベルリン国際映画祭で銀熊賞をはじめ全4部門を受賞し、世界中で大ヒットとなった『幸せになるためのイタリア語講座』を観る。受賞したことも知らずまったく予備知識なしで、ただいかにもっていうこのタイトルだけでDVD購入。フランス映画と思っていたのに珍しくデンマーク映画だった。ヨーロッパ映画は大人の恋の映画が上手いというか多いね。よほど恋に飢えた大人たちが多いのでしょう(笑)それでも若くてカッコいい人や綺麗な人ばかりをとりあえず使かっときゃOK、っていう日本のTVドラマや映画に魅力を感じなくなった私にとってはお気に入りのジャンルなのだ。


 物語は仕事がうまくいかなかったり、恋愛に臆病であったり、家族のことで悩んでたりする男女6人の姿を淡々と映し出していくところから始まる。その顔はどれも疲れ切って、輝きを失っていた。そんな男女6人が引き寄せられるようにイタリア語講座の教室に集まってくる。そしてそこで出会った6人はやがてそれぞれの幸せに向かって歩き出していく。
んん〜、観終わった後はかなり幸せな気分に浸れる。とにかくこの男女6人のキャラクターがみんな魅力的なんだなあ〜。ありそうなエピソードにどこにでもいそうな登場人物たちは、とても身近に感じることができ、なかでも今の生き方変えようとけなげにがんばるオリンピアと、若い娘に恋をして戸惑うホテルのフロント係のヨーゲンがいい。


 ままならないのが人生。『ローマの休日』でこんなセリフがあるが、なにかとネガティヴになりがちな私にとって、こういうポジティヴな気持ちにしてくれる映画は大好きなのだ。人生がつらいものと思ってた人が、夢や希望を見つけ出す。それはやはり人と人との出逢い。うん、出逢いは大切にしなくてはいけない。
あっさりしたラストも私的には心地よく、タイトル通り幸せな気分に浸れました。というか、フランス映画と較べても全体的にかなりあっさりして見やすく、ユーモアもあり他のデンマーク映画がとっても観たくなった。まあ今一つもタイトルが浮かばないけどね(笑)デンマーク映画でオススメって他にどんな作品があるのかなあ〜・・・。


あと特典映像にヨーロッパ映画としては珍しく未公開シーンやNGシーンが入ってた。俳優たちの生の表情が見れてとっても得した気分になり、また少し幸せな気分になったのだ。

 
 ▼公式サイト『幸せになるためのイタリア語講座』