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『恋はデジャ・ブ』
【感想】 ★★★☆ H21.3.29
恋はデジャ・ブ 古い映画だけどこれも気になっていたコメディ映画、ビル・マーレイ主演の『恋はデジャ・ブ』を観る。私が映画を選ぶ時の基準のひとつに、内容とは別にただジャケット写真のデザインとかタイトルとかがあるんだけど、この作品はその両方でNGだった映画。特にこの邦題はあまりにも安っぽすぎるよ(笑)

 ニュース番組のお天気コーナーを担当する気象予報士のフィル(ビル・マーレイ)は、毎年恒例のパンクスタウニーで行われる春を告げるイベント、聖燭節の取材へ向かうことになる。同行する女性プロデューサーのリタ(アンディ・マクダウェル)と、カメラマンのラリー(クリス・エリオット)は、自己中心的で傲慢で誰彼かまわずに当り散らすフィルにあきれていた。ホテルは嫌だと一人ペンションで一夜を明かしたフィルは、本番を終え早々とこの田舎町を出ようと思っていたが、吹雪により道路が閉鎖され、あえなく町に戻ることになる。次の朝を迎えたフィルの耳に、ラジオから昨日とまったく同じことを喋るDJの声が聞こえてくる・・・。

 朝目が覚めると、昨日とまったく同じ一日が繰り返されるという、いわゆるタイムループもの。際限なく繰り返される一日の出来事の中で、やってこない明日に主人公は絶望し自爆時期になるが、この映画が面白いところは、そこから事件が起こるとかこの現象の原因を追究するとかにならないところ。普通そういう展開になるんだけど、この主人公フィルは、たった一日しかない一日を大切に思うようになっていく。自分のこと意外まったく興味がなかった男は、次第に周りに目を向けるようになり、今その瞬間に本当にやらなければいけないこと、自分にとって本当に大切な人を見つけ出していく。自分の心がけ次第で、なんて素敵な一日、そして豊かな人生が送れることか。可笑しくてそして優しい気持ちにさせてくれる作品だった。

主演のビル・マーレイは、「ロスト・イン・トランスレーション」や「ブロークン・フラワーズ」など今でこそ素敵な俳優になったと思えるけど、「ゴーストバスターズ」や「3人のゴースト」など嫌味な役で、実はあまり好きではない役者だった。この作品もあの憎たらしい顔が、アンディ・マクダウェルと恋に落ちるっていうところが、ど〜も気に入らなかったが、さすがビル・マーレイ、最後は別人のようになってた。それでも私的にはこれはトム・ハンクスの映画だったろうな〜、っと思ったんだけど(笑)

今から16年も前の作品なんだけど、まだ見ぬこういう素敵な映画が残ってるんだよねえ。まだまだこんな掘り出し物があると思うだけで、楽しくなるんだなあ(^^)
にしても、明日また日曜日にでもなってないかなあ〜