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『真珠の耳飾りの少女』
【感想】 ★★★ H17.4.23

真珠の耳飾の少女 天才画家フェルメールの『真珠の耳飾りの少女』に秘められた至高の愛の物語。タイトルの真珠の首飾りの少女という名画を観た事もなく(多分どこかで目にしたことはあったはずなんだけど・・・)、フェルメールという画家の名前すらも知らず、ただ某映画掲示板で評価が高かったことと、タイトルからなんだかフランス映画風のいい匂いを嗅ぎ付けDVDを購入。実際はイギリス映画でしたけど(笑

 なんという映像美!窓から差し込む淡い光に映し出されるアトリエ、そこに一人たたずむ物悲しげな少女。シーンの一つ一つが名画の輝きを醸し出す。その少女を演じるスカーレット・ヨハンソンは『ロスト・イン・トランスレーション』でもみせたなんともいえないけだるさと透明感あふれる演技で、早くも同年代の女優にはない大物感を漂わせる。これからも相当期待大です。

 ストーリーはというと、これについてはさほど取り上げるほどでもないというか、やはりフェルメールを知っていると知らないとでは全然感じ方が違うと思う。私は最後に実際の『真珠の耳飾りの少女』の絵が映るまで、実在の絵画を題材にした話だったとはまったく分からなかったのだ(爆
なんという無知・・・

あとからネットでフェルメールを調べると、映画の中で創り出された映像とそっくりの作品ばかりが。なんとあの二人で見上げていた空まで一緒だったんだ。それからこのタイトルの絵はフェルメールの作品の中でもかなり異彩を放つ作品なんですね。「この絵を見つめると絵を観賞しているというより、生身の少女と実際に視線を交わしたような戸惑いを感じる」とどこかでかかれてました。私も観れば観るほど不思議な魅力を放つ絵だな〜、なんていっちょまえに感じました。


これも高評価されてる方たちのレビューを読ませてもらって分かったんだけど、どの方もフェルメールに想い入れのある方たちばかり。点数ばかり見ずに中まで読んでいたら、ちょっとはフェルメールのことを調べていたのに・・・。
プラトニックな愛を感じあう画家と少女の描写も押さえ気味で、たぶんフェルメールを知らない人が観ると、映像の美しさ以外でかなり物足りないものを感じると思います。そういった点で観る人を選ぶ映画ですね。


観終わった今、私のPCの壁紙はもちろん『真珠の耳飾りの少女』に変わっています(笑