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『ファンタスティック・フォー』
【感想】 ★★★ H18.3.3

ファンタスティック・フォー マーベルコミックからまた新たなるヒーローが誕生した。「スパイダーマン」や「X−MEN」を生み出したスタン・リーが、1961年に発表した同名コミックを映画化した『 ファンタスティック・フォー(超能力ユニット)』を観る。「ワンピース」大好きの私は、この悪魔の実の能力者達が、実写でどう描かれるのかとても楽しみだったのだ。それほどこの映画に登場する超能力者の能力はワンピースとかぶっている。当然年代からいったらこちらが元祖なのだが。

 宇宙嵐が地球生命の進化に影響を与えたとする研究を続ける天才科学者リード(ヨアン・グリフィス)。6週間後その宇宙嵐が地球の軌道上を通過するいう情報を得たリードは、研究のために野心家のビクターの宇宙基地使用と資金援助を依頼する。リードへの対抗心と富を確信したビクター(ジュリアン・マクマホン)はその申し出を受ける。かくしてリードとリードの親友のベン(マイケル・チクリス)、リードの元恋人の科学者スー(ジェシカ・アルバ)と彼女の弟の操縦士ジョニー(クリス・エバンス)、そしてビクターは宇宙嵐解明に宇宙へと向かう。宇宙基地に到着してまもなく、宇宙嵐は計算予想を超えて突然やって来た。宇宙嵐に巻き込まれた5人は大量の放射線を浴びてしまう・・・。

 最新のVFXはやはり素晴らしく、最初に4人が活躍する橋の上の人命救助シーンはかなりの出来だった。3分程のシーンを16日間かけて撮影されたらしい。それでも結局自分達が起こした事故だったけど(笑)。大量の放射線を浴びたことにより、授かった超能力をもてあます姿が微笑ましく、徐々に体に異変が現れるメンバーの立ち直りの早さなど、今までにないヒーローらしからぬヒーロ振りが面白い。なにより日本のTVに登場するなんとか戦隊シリーズのなんとかレンジャーのように、4対1で闘う卑怯さは今までにないヒーローだね(爆)ヒーローといえば過酷な悲しみと使命を背負っているというのが定番だが、この4人組は底抜けにポジティブなのだ。私的にはこの軽さは予想外で、んん〜って感じだったが、原作はどうだったんだろうね。

出演者については、主役の4人と敵役も含め知っているのは、「ダーク・エンジェル」で見たジェシカ・アルバだけだったけど、このジェシカ・アルバがとってもキュートだった。この作品に彼女がいなかったらと思うとぞっとする。それ程彼女のこの作品における存在感は大きい。知らない俳優ばかりというだけで、お金がかかっている割にB級映画のように見えるので、敵役だけでもビッグネームをキャスティングして欲しかったなあ。

全米初登場No.1ヒットを受け、早くも続編が決定しているようだが、ゴム人間だけは何とかして欲しい。リーダーでありながら一番地味で、なによりカッコ悪い。“ゴムゴムのガトリング”をやれとはいわないが、せめてインクレディブル夫人並みの活躍はして欲しいね。
なんだか注文ばかり付けてしまうレビューになってしまったなあ・・・。