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『ファンタスティック・フォー 銀河の危機』
【感想】 ★★★ H19.10.1

ファンタスティック・フォー 銀河の危機 シリーズ第二弾『ファンタスティック・フォー 銀河の危機』を観る。第一作はジェシカ・アルバの可愛さ以外、これといって見るものもなく、続編は期待していなかったが、予告編があまりにも良く、劇場で観ることにした。あの銀色のサーファー男がかっこよすぎ!

 宇宙の彼方爆発する惑星の中から一筋の光が飛び立った。やがてその謎の光は地球へ飛来し、世界各地で異常気象や都市の大停電を巻き起こしながら、空を駆け抜けていった。そんな中、リード(ヨアン・グリフィス)とスー(ジェシカ・アルバ)は結婚式の準備に追われていた。そして謎の光は結婚式で盛り上がる、ニューヨークの空に突然現れる。

 地球に飛来したシルバーサーファーがまずやってきたのが、なぜか富士山も美しい駿河湾っていうところでつかみはOK(^^)このシルバーサーファーなるキャラクター、マーベル・コミックの中でもカルト的に人気があるキャラクターらしい。前作に比べ、この魅力的な敵役もさることながら、空を縦横に駆け巡る爽快感と、とてつもない巨大なクレーターに、スタートレックを思わせような地球を飲み込むほどの謎の星雲?と、とにかくスケールが大きく、かなり面白かった。そしてつくづく感じたのは、やっぱりヒーローは空を飛ばないとだめだねえ。ジョニーがビルの屋上から飛び降り、火の玉となって飛び上がるシーンのなんとかっこいいことか(^^)
それからこのシリーズならではなんだけど、個人的にはあまりツボではないが、全編にちりばめられたユーモアや、ノー天気と思わせるほどのポジティブさで、作品が醸し出す明るさがいい。まあそれもジェシカ・アルバによるところが大きいが(笑)。そしてなにより気に入ってるのが、真っ青な空の下で繰り広げられるバトル。時々暗い夜の中何をやってるのかよく分からないバトルシーンがあるが、あれは最悪。さらにラストでは、日本のヒーロー物を思わせるファイナル・フォームへの変身、いやあ〜もう拍手喝采だね(^^)

予想以上に面白かったので、観終わった後パンフレットを買ったんだけど、ここに面白い物がかかれてた。『ファンタスティック・フォー』のトリビアとして、同じマーベル・コミックの仲間の「X−MEN」や「スパイダーマン」とのいろんなエピソードなんだけど、驚きはリードとスーの間に生まれた子供がミュータントで、X−MENと関わっていくんだって。他にもいろいろあったんだけど、結構ヒーロー同士で仲良しなんだよね(笑)

ただねえ〜、今回もここだけはだめでしたねえ。チームのリーダーであるゴム人間リードの、ビヨ〜ンと手足が伸びるだけという見栄えの悪さに加え、ヨアン・グリフィスのヒーロー向きじゃない地味な顔立ちによる華のなさだけが残念でならない。アクションについても、ほとんどサポート的に活躍するだけで、前にも書いたが「ワンピース」のルフィのように暴れてほしい。

そして最後の最後のシーンで見る、多分日本を想定してたんでしょうが、みょ〜な違和感に苦笑いしつつも、ヒーローものってやっぱおもしれ〜なあ〜と、また次回作を楽しみにするのだった。