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『魔法にかけられて』
【感想】 ★★★☆ H22.2.13
 アニメーションの世界に生きるプリンセスが、現代のニューヨークへ迷い込んでしまうという、アニメと実写を融合させたディズニーの『魔法にかけられて』を観る。

 そこはアニメーションの世界にあるアンダレーシア国の森の奥深く、動物達に囲まれて暮らしていたジゼルは、いつか素敵な王子が現われることをいつも夢見ていた。ある日ジゼルの歌声を聞きつけてエドワード王子が現われ、二人はすぐに恋に落ちてしまう。結婚式当日、会場へ急いで向かうジゼルだったが、突然現われた老婆に、願いがかなう泉へと無理やり連れて行かれる。実は老婆の正体は魔女で、なにも知らないジゼルは、魔女に騙されて泉の底へ突き落とされてしまう。そして目覚めるとそこはニューヨークのど真ん中だった・・・

 喜びや幸せというプラスの感情しか存在しなかったアニメーションの世界から、現実の世界で暮らすうちに次第に生まれてきた怒りや悲しみに戸惑いながらも、健気に持ち前の明るさで周りの人たちを幸せにしていくジゼル。そこで偶然巡り会った親娘の優しさに触れて、本当の愛に目覚めていく。そしてラストは誰もが祝福したくなるハッピーエンド。王道であるが、これだけ幸せな気分にしてくれたんだから、さすがディズニーというところか。

ヒロインであるジゼル役のエイミー・アダムスは、ディズニーのファンタジー映画のプリンセスにしてはギリギリの年齢だったように思ったけど、ちょっとした仕草やたち振る舞いがとてもチャーミングな女優さんでしたね。ラストの方で舞踏会に現われた時のドレス姿の艶やかなこと。ダンスシーンもしっとりとした感じが上手く出てて、最初はちょっと無理してる感じだったけど、なるほどこの場面のためだったんだなあと、彼女の起用に納得だった。とっても素敵なシーンでした。そして意外な才能を見せるサイクロップス、いやいやジェームズ・マースデン。コメディも歌もいけるんだねえ。さらにスーザン・サランドンの驚きのメイクといったら(^^)

そしてなにより音楽がどれも素晴らしかった。公園で周りの人を巻き込んで歌い踊るミュージカル・ナンバーのなんとご機嫌なことか。あとですぐにネットでダウンロードして、今でも聞いてる。思わず体が動きそうになるほど、この作品で一番盛り上がるところで、大好きなシーンなのだ。

ディズニー映画らしい、年齢や性別を問わず見ているすべての人が、ハッピーな気分になれる、そんな作品でしたね。

 ▼公式サイト:http://www.disney.co.jp/movies/mahokake/