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『ビバリーヒルズ・コップ』
【感想】 ★★★★ H17.8.21
ビバリーヒルズ・コップ エディ・マーフィが当時24歳にして、大スターの座を不動のものとした大ヒット映画『ビバリーヒルズ・コップ』を観る。当時エディ・マーフィのことなど全く知らず、ただ全米No.1(このフレーズに弱い)の大ヒット映画というだけで観に行き、缶バッジ貰ったのを憶えている。さすが全米No.1の映画って面白い!この作品以降、全米No.1というフレーズは、私の映画選びの重要なキーワードとなってしまった。最近はど〜もこのフレーズに騙されることが多いんだよねえ(笑)

 デトロイト市警の刑事アクセル(エディ・マーフィ)は、腕はいいが熱中するあまり周りが見えなくなり、今日も独断でオトリ捜査をやったために、パトカーを何十台も大破させる騒動を引き起こし、上司のトッド警部を激怒させた。二度と独断でのオトリ捜査をやらないよう釘をさされ、すぐに家に帰るように言い渡される。帰宅したアクセルの部屋には、おさな友達のマイキー(ジェームズ・ラッツ)が侵入しており、突然の再会に喜び合う。街へ繰り出し、ひとしきり遊んで帰宅すると、突然部屋の前で二人の男に襲われる。アクセルが気が付いたとき、マイキーは既に殺されていた・・・。

 とにかくエディ・マーフィが大スターへの道を駆け上がってる絶好調の時期で、精悍な顔と画面からあふれ出る才気は自信に満ち溢れていた。そしてエディ・マーフィ演じるアクセルの、口八丁手八丁で犯人を追い詰めて行く型破りな姿は、時にシリアスであり時に大爆笑を誘い、かつての刑事アクション映画の常識をことごとく覆していった。カッコいいけど面白い。以降の刑事ものの映画に多大な影響を与えたのは言うまでもない。

DVDのメイキングにあったんだけど、当初企画段階ではアクセル役はミッキー・ロークで進められてて、スケジュールの都合出演できなくなり、次に白羽の矢が立ったのはなんとシルベスター・スタローン。しかしスタローンの意向でどんどんアクションシーンが増え(笑)、と同時に制作費も莫大なものになったために、エディ・マーフィに変わったんだって。エディ・マーフィのために生まれてきたような映画だと思っていたのに、いろんな経緯があったんですねえ。あと、脇を固めるタガート刑事役のジョン・アシュトンとローズウッド刑事役のジャッジ・ラインホールドのデコボココンビも、抜群のコンビネーションをみせる。キャスティングも見事でした。

そしてこの映画が他の刑事映画と大きく違ってたのは、カリフォルニアの太陽のせいだろうか、常に画面が明るく美しかったこと。豪華なホテルにレストラン、綺麗なお店に最後の銃撃戦となる屋敷の美しさ。犯罪の匂いなど微塵も感じられない。深読みすれば本当の犯罪はこういうところで、誰にも知られずに暗躍しているという、現代のアメリカ社会を痛烈に批判しているのだろうか。な〜んて、この映画を観てそんなこと思ったことなんか一度もないけどね(爆)

アクションとコメディが融合した、80年代を代表する刑事ドラマなのだ。また、続けて2、3が製作されたけど、まあこれはご愛嬌ということで(笑)