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『赤ちゃんはトップレディがお好き』
【感想】 ★★★ H17.9.19
赤ちゃんはトップレディがお好き オスカー女優ダイアン・キートンが、改めてコメディエンヌの才能を見せてくれた『赤ちゃんはトップレディがお好き』を観る。颯爽としたやり手のキャリアウーマンを、ダイアン・キートンが当時のニューヨーカーブランドもバッチリに、見事にはまり役で演じる。

 J.C.ワイアット(ダイアン・キートン)はイェール大学をトップで卒業し、ハーバード大学で経営修士号を取得、今現在ニューヨークのコンサル会社で重役目前のスーパーキャリアウーマンとして活躍していた。ある日彼女のもとに思わぬ電話が入ってくる。遠い親戚の不幸により、自身に遺産が相続されることに。電話の不調で遺産が何なのか分からないまま、ワイアットはとりあえず待ち合わせの場所へ向かう。ただそこに待っていた遺産は、お金ではなく、なんと13ヶ月の赤ちゃんだった。突然シングル・マザーになってしまったワイアットに、初めての育児と仕事は両立できるわけもなく、やがて会社での重要なポストもはずされていく・・・。

 他の女優と一線を隔すその知性溢れる雰囲気と、センスを感じさせるファッションで見事にキャリアウーマンになりきるダイアン・キートンがいかしている。かなり出来すぎのベタなサクセス・ストーリーだが、仕事と育児の両立に必至に頑張る姿は、観ている自分にも元気が沸いてくる。仕事中心だった生活から、育児に恋にと自分らしい生き方を発見しながら明るい笑顔を取り戻していくワイアットが眩しい。サクセスをつかみそこなわないように、やはり日頃から勉強してないといかんなと痛感。この書き込みが済んだらちょっと本でも読むか(笑)。

あと、ずいぶん前に観たときは気づかなかったが、サム・シェパードのぎこちないキスは見てるほうが恥ずかしくなってしまった(笑)。なんだかへんに生々しかったりする。それからジェームズ・スペイダーの嫌らしいヤッピー振りは、その後の彼のイメージを決定してしまうほどの強烈なものだった(爆)。というか決定してしまったけど・・・。

そして本作でダイアン・キートンの強烈なセリフがあるんだけど、なんということか16年を経て、彼女は『恋愛適齢期』で同じセリフを叫ぶことになる。
「I need sex!」