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『アルマゲドン』
【感想】 ★★★★ H21.1.30
 エアロスミスの「ミス・ア・シング」と共に大ヒットしたマイケル・ベイ監督の『アルマゲドン』を久しぶりに観る。もはや見てない人はいないというぐらいメジャーな作品なんだけど、泣ける映画と考えた時にすぐに浮かんできたので、今更ながらレビューしてみた(^^;)

 流星群によるニューヨーク壊滅の怒涛のオープニングからラストまで、大迫力シーンの連続で、まさしくマイケル・ベイの独壇場。ただこの監督、迫力の映像には定評があるんだけど、ドラマの部分が反対に軽くて、物足りなさを感じさせる作品が多い。それが本作は、迫力のアクションシーンに負けない、ありがちではあるがのめり込める人間ドラマを見せてくれる。地球最後へのカウントダウンの中、緊迫の展開の中で描かれる、反発しながらも心から繋がっている父娘の愛と、男達の熱い信頼と友情のドラマは、お約束の展開だけど、ラストに素晴らしい感動で包まれる。劇場で見た時、そこらじゅうで鼻をすする音が聞こえてきたのを思い出すが、もうこのラストは何度見ても涙涙なのだ。抜群のタイミングで流れるエアロスミスの歌をはじめ、どれも印象に残る音楽から、適度に交えられる笑いに加え、ブルース・ウィリスをはじめとする豪華キャスティング、これはもう大ヒットしないほうがおかしい。若干途中中だるみするところもあり、ベタな展開だけど、私は何度見ても面白く、何度見ても泣ける、大好きな作品なのだ。

ただねえ、このいかにもって感じのドラマが嫌だとか、アメリカ万歳みたいなところが鼻につくとか、結構厳しいレビューがチラホラあるんだよねえ。まあ私は単純なのか、そんなこと全然気にならなくて、ただただ素直に面白くていい映画だと思うんだけど。こういう娯楽超大作映画をそこまで深読みして掘り下げなくてもいいんじゃないの、って感じなんだけどなあ。
ただ一点、ベン・アフレックの大根ぶりが小さな汚点を残す。宇宙船に乗り込む時に歌い上げる歌もヘタッピです(笑)