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『エルム街の悪夢』
【感想】 ★★★ H21.7.4
 「13日の金曜日」のジェイソンと共に、80年代のホラーブームを築いたフレディの記念すべき第一作『エルム街の悪夢』のDVDの廉価版を偶然発見し、久しぶりに観ることに。何かの同時上映だったと思うけど、私はこのシリーズの3作目をなんと劇場で観た事があるのだ。この頃余程怖いものが見たかったんだろうなあ(笑)そんなシリーズの中でも一番評価の高い一作目だけど、もう随分古い作品だから今見たらどうなんだろうな。

 高校生のナンシーは、親友のティナから最近見る悪夢について相談を受ける。夢には帽子をかぶった赤と緑のボーダーのシャツの不気味な男が、鋭いカギ爪で襲ってくるというものだったが、その男はナンシーの夢にも現れていた。不安がるティナのために、ナンシーはボーイフレンドのロッドと、ティナの恋人グレンと一緒にティナの家で夜を過ごすことになる。やがて夜も更け眠りについたティナの夢の中に、不気味な男は現れる・・・。

 夢の中で受けた傷が現実のものとなるという斬新なアイデアと、フレディのバラエティに富んだ仕掛けの数々。本作は今までのホラー映画には無いギミックホラーなるジャンルを確立したんじゃないかな。まずティナが天井をのたうちながら切り裂かれるシーンに目をみはる。さらに死体の口からムカデが這い出したり、浴槽の湯船の中から現れるカギ爪など印象深いシーンも多い。ただし基本はいきなり飛び出してビックリさせるというパターンなんだけどね。今見るとチープな感はぬぐえないが、当時はかなりの衝撃だったろうなあ。
それにしてもフレディの顔が、こんなにはっきり見えなかったとは意外でしたね。こういう映画では、顔は命なんですけどねえ。

この作品はホラー映画とは別の意味で、映画好きには注目の作品なんですよね。そう、あのジョニー・デップの映画初出演作なのだ。彼のコスプレ好きは、この映画の影響が多少あるんじゃないかなあ(笑)