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「ラリーX/ニュー・ラリーX」


Media :アーケード、MSX、Play Station等
Maker :namco
種 別:スクロール型カー・アクションゲーム
発売日:1980年、1981年(NEW)


 namco初期の名作。
迷路状になったコースに点在するフラッグを全て回収すればステージクリア、
というなんとなくオリエンテーリング的なゲーム。
青いマイカーを操り、追ってくる赤い敵車から逃げ回りながら、フラッグを回
収していかなければならないが、FUEL(燃料)に余裕があれば煙幕を張り、敵車
を足止めすることもできる。
ステージはかなり広いが、レーダーによりフラッグの存在する位置だけは予め知
ることができる反面、レーダーにはコース(迷路)そのものは表示されないので
ある程度、コースを予想して走る必要がある。

 ラリーX発売から1年後にリリースされたニュー・ラリーXはマイナーチェン
ジ版で画面を見ただけでは見分けがつかないが、全体的に難易度が低めになり、
あの軽快なBGMがついたのはニューからである。

 ラリーといいつつ、順位はどうでも良かったり、敵車が一体どうしてマイカー
に神風特攻をしかけてくるのか、ボタンひとつで煙幕が張れるなんて、自分はブ
ラック大魔王か?などとの数々のつっこみどころもないことはないのだが、それ
よりも何よりも当時の子供達が煙幕のことを一人残らず「オナラ」と呼んではば
からなかったあたりに哀愁を感じてしまうゲームである。


 今でも、パックマン、ギャラクシャン、マッピー、ゼビウスなどと共に数えら
れる名作には違いないが、このゲームはどういうわけかあまり家庭用ゲーム機に
移植されなかった。

 何故移植されなかったのか、はっきりしたことは分からないが、おいらの記憶
では、小学生当時購読していた、ファミマガ(ファミリーコンピュータmagazine)
の記事で、ファミコンのハード上の制約からラリーXの移植は不可能・・・とい
う記事を読んだような気がする。

 しかし、素人考えではラリーXにそれほど小難しい技術が使われているとは思
えず、家庭用ゲームパソコンのMSXにはラリーXが移植されているところなどから
単なるおいらの記憶違いか、誤報ではなかったかと思っているのだが、そういえ
ば、ファミコンには同じようなすクロールゲームであるボスコニアンも移植され
ていないところがちょっとひっかからないでもない。

 ちなみに、ゼビウスの隠しキャラなどでお馴染みのスペシャルフラッグはラリ
ーXで初登場したキャラクター(?)である。



AXL 2001

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