Memory of Teame
ティーメの残してくれた事・・・・

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<前書き>
2001年8月25日、我が家に新しい家族に加わるため2匹のちっちゃな子達がやってきました・・・名前は<えん太>と<ティーメ>です。遠い異国から私たちに多くの思い出と、新たな世界をもたらすためはるばる日本へやって来たジェルボア達・・・・残念な事にティーメはその短い命を我が家に来て2日で終えました、多くの飼い主様の励ましと暖かい声援に守られながら・・・・。管理人もたくさんのお仲間さん達に支えられ元気を取り戻せました、そこで出来事の詳細とティーメが残してくれたこれから考えなければいけないことをここに記そうと思います。

<ティーメ>を迎え入れる為の準備
★えん太とティーメを飼うにあたり最初から完全同居飼育させるつもりでした。その為ショップ様の方へ問い合わせ、現時点で同居している子で相性が良さそうなペアをとわがままな注文をつけました。これはいきなり同居させるにはその方が良いと思ったからです。そして迎え入れるために60cm水槽も用意しました。あじとぷちは個別飼いをしているので幅が40cm程ある大きめのプラケースで飼っています。えん太とティーメは同居なので広い方が良いと思い60cm水槽にしたのです。砂も5cm程の深さで敷き詰めました。シェルター代わりのオブジェは2つ用意しました。
8月25日(土)午前10:00頃我が家へ
★午前中に我が家に届けられました、輸送時のストレスで弱っていないか確かめるため、輸送されてきた時の小プラケースに入れたまま2匹をしばらく観察しました(2匹は2つのプラケースに分けられています)。それぞれの個体は元気そうで、ゴソゴソ動き回っていましたので、大丈夫だと思い、まずはえん太を水槽に放しました。しばらく観察し次に少し不安でしたがティーメも水槽に放してみました。放した直後から2匹がお互いを確かめ合うような行動を取り始めました。それがクルクルダンスです。
クルクルダンス
★クルクルダンスについてはどうしてこの様な行動を取ったのか、現時点ではまったく分かりません。習性なのかたまたまなのかさえハッキリとしません、憶測でしか物事を説明出来ないことをご了承下さい。
求愛のような挨拶の行動とも思えます・・・ですがえん太がティーメのお尻の臭いを嗅ぐために追いかけてるのかもしれません・・・ティーメは持ち腹だったので嫌がって上になったりえん太を押さえつけているのかもしれません。同居経験が合ったため同じ群の仲間として認識し合っていたのかもしれません。いずれも憶測の域でのお話です。その行動が一段落して水槽にも少し慣れてくると、
それ以降その行動は見られませんでした。2匹は折り重なって眠りにつきました。
8月26日(日)アニファの取材
★かねてより予定してあった雑誌<アニファ>の取材がお昼12時より行われました。朝から2匹は元気良く行動していて、ティーメも餌をモリモリ食べていました。取材の頃はジェルボア達は寝てる時間なのでうちの子達は殆ど寝ていました。取材の方も上手く行き2時頃終了しました。その後、私は外出し戻って来たときも変わった様子はうかがえませんでした。
8月26日夜半〜翌27日月曜日
異変に気づいたのは日曜日の午後10時頃です。いつものようにその晩の彼ら達の餌を用意しながら観察していた時です。通常この時間はジェルボア達は眠っています。ティーメの寝方が変でした、お腹をぺったりと砂につけ明らかに普通のジェルボアの寝方と違うのが分かりました。慌ててそっと緊急用小ケースに移しよく観察してみました。お尻の所に砂が付着していてこれは破水したのでは?と直感しました・・・妊娠していると思っていなかったのでビックリしました。ティーメの方も時々力むように前に前進したりしています・・・・お世話になっているヒロパーク様へメールを書き連絡を待ちます。夜中1時ぐらいにようやく連絡が取れ事情を説明したところ、あきらかに出産に入っていることが分かりました。部屋の電気をつけているので産みにくいかなと思い、厚手の布でケースを覆い少しだけ中の様子が見えるようにし、後は只見守るだけでした・・・・
8月27日(月)昼
★こちらも少しだけ仮眠をとることにしました・・・・朝9時、仮眠から覚めティーメの様子を覗きます。衰弱しているのが伺え、赤ちゃんも産まれて来ていません・・・あまり動かなくなりかろうじて息をしている程度になりました。そして自宅で仕事を片づけながら時々様子を見守りました・・・昼過ぎ、全く動かなくなり・・・力つきているのを確認しました。

<後書き>
この事を記事にして、また飼い主様達を暗い気分にさせては・・・とも思いましたが、今後の為にも事実を包み隠さず、管理人の思ったことや取った行動が少しでも参考になればと思い報告する事にしました。
今後の課題も見え隠れしています。掲示板で書き込みが御座いましたように、妊娠中の個体を輸送するのはかなりなリスクが伴うと思われますし、早産・死産・育児放棄を招いている報告も多いです。しかしながら、非常に小さい個体ですし日本に紹介されて間もないので、未知な部分が非常に多く、妊娠個体の判別、確固たる性別の見分け方、発情期の解明、寿命など沢山課題が積まれています。今後とも、ペットショップ様、飼い主様の情報網を今以上確立し近い将来に来るべきであろう、2世〜3世の誕生。また来年輸入されてくるジェルボア達の為にも皆さまの協力を得て下地作りをしっかりとしていきたいと思います。皆さまの結束とご協力がなければ成し遂げられません。今後ともご協力の方よろしくお願いいたします。(2001年8月30日砂浴場管理人)


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