レトロゲームレビュー/ウェーブレース ブルーストーム
ウェーブレース ブルーストーム
機種 |
ニンテンドーゲームキューブ |
発売元 |
任天堂 |
ジャンル |
レース |
発売日 |
01年9月14日 |
価格 |
6,800円 |
国内売上本数 |
約10万本 |
プレイ時間 |
20時間以上 |
秋空に ブルーストーム
肌寒し
グラフィック |
大げさとも思える波の表現に圧倒され、心も体も踊らされる。 逆に、背景となる建物などのオブジェクトはあまりに普通で味気無い。 |
9 |
サウンド |
レース中は、ささやかな(音量が小さい)BGM、エンジン音、波しぶき、 キャラボイス、ナビゲーションが演出し、適度な賑やかさとなっている。 |
6 |
システム |
前作をほとんどそのまま引き継いでいる。コースを変化させるよりも、 天候を変化させることを重点に置いている。 |
6 |
操作性 |
最初は扱いにくいが、慣れると、これがジェットスキーの操作だと納得できる。 スタントの操作もタイミングさえ掴めば自由自在に出せるので気持ちいい。 |
8 |
プラス要素 |
波の感触は確かにすごく、天候によってコースの印象が変わるのもすごい。 しかし、コースの数は少なく、対戦がいまいち盛り上がらないのが辛いところ。 |
7 |
外観評価点 |
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36 |
プレイ感想 |
波に乗っている感覚が、とてもリアルに手元に伝わってくる。 しかし、レース中ともなれば、そんなことは気にしているわけにもいかない。 障害を一つ一つ、ロスを最小限に抑えて曲がっていかなければならない。 天候は、波だけでなくコース自体にも影響する。難易度はなかなかシビアだ。 だが、今作の本当の楽しみは、そんなシビアな世界ではないと思える。 スコアアタックともなると、それまでの緊迫した雰囲気は一転し、 プレイヤーは気分に任せてスタントを決めまくる。気分爽快。 対戦でも、レースよりはスコアアタックの方が、遊びの幅に広さを感じる。 残念だったのは、ストイックになりがちで、どうでもいい遊びが無かった事と、 前作のバージョンアップに留まってしまった事。もう少しステージも欲しかった。 |
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内容評価点 |
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36 |
総合評価点 |
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72 |
コメント |
N64で発売された「ウェーブレース」の続編は、「ルイージマンション」と共に GCの同発タイトルとなった。N64時代から”子供向け”と称され始めた 任天堂ハードだが、リアル指向のタイトルがなかったわけではない。 今作はリアル指向のタイトルなのだが、やはりユーザーの反応は冷たかった。 さて、本作以外に任天堂のリアルスポーツタイプのタイトルを挙げるとすると、 N64の「テン・エイティ スノーボーディング」と、SFC,N64で発売された 「パイロットウイングス」といったところだろうか。他にも挙げることはできるが それにしても確かに少ない。しかし、それを悲観する必要も特に無い。 我々が大人になっても、任天堂は相変わらず変わらぬ作品を作り続けている。 我々が子供の頃に遊んだのと同じように、現代の子供達を楽しませている。 その上で、“大人向け”のものも望むのは、少しむちゃな注文なのだ。 |
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2002年 5月29日 2003年 9月 9日訂正 |