レトロゲームレビュー/キャプテン翼IV プロのライバルたち

キャプテン翼IV プロのライバルたち

 

 

機種

スーパーファミコン

発売元

テクモ

ジャンル

コマンド式サッカー

発売日

93年4月3日

価格

9,700円

プレイ時間

40時間以上

 

 

プロになってもやるこた同じ

 

 

グラフィック

くせが全くなく、クリアで非常に見やすい。アニメーションもとても滑らかだ。

ただ、あまりに小奇麗になり過ぎて、泥臭さや荒々しさは感じられなくなった。

 9

サウンド

攻守をしっかり区別し、ゲーム展開をしっかりとサポートしている。さすがだ。

しかし、これまでのシリーズと比べると少々インパクトが薄れた感じがする。

 7

システム

FCの2作目と比べても、試合中のシステムにはほとんど進化は見られない。

だが、シナリオ分岐やエディット選手の登場など、新しい試みも見受けられる。

 

操作性

これも前作を継承。ドリブル以外にリアルタイム性はなく、ゆっくり考えれば

よいので、誰でも安心して遊ぶことができる。

 9

プラス要素

簡単な操作で迫力あるプレイを楽しめるのは相変わらず。ストーリーは完全に

オリジナルだが、勝敗によって4つのシナリオ分岐があり、ボリュームは膨大。

 

外観評価点

 

39

プレイ感想

翼が最初から超ド級のシュートが使えるので、かなり気分よく遊んでいたが、

すぐに相手が強力になり苦戦も多くなる。その中で要所には分岐ポイントが

設定されており、分岐によっては思ってもみなかった相手が現れたり、または
オリジナルのキャラクターを育てたりできるので、なかなか変化に富んでいる。

主要キャラたちには大幅に新技が追加されているが、使いどころの減っていた

井沢たちにも特殊技が与えられており、お情けで一度使ってあげるのもいい。

原作とは全く別のお話だが、しっかりとキャプつばを楽しむことができた。

 

内容評価点

 

40

総合評価点

 

79

コメント

 ゲームでのキャプテン翼シリーズは、FCの2作目以降オリジナルストーリーで

展開していたが、その人気は衰えることを知らず、SFCへとプラットフォームを

移して2作目となる本作もまた、多くの人が遊んだことだろう。

 

 もちろん、この後も続編が発売されていったわけだが、本シリーズの評判は

本作を境に下降していったと言わざるを得ない。94年に発売された5作目

「覇者の称号カンピオーネ」。そしてシステムを大きく変更し、リアルタイム性が

強くなった6作目「キャプテン翼J」も、シリーズ当初に巻き起こったあの凄まじい

熱狂振りを思い起こさせるには至らなかった。

 

 2006年、バンダイナムコゲームスからPS2で「キャプテン翼」が発表された。

舞台は原作でおなじみの小学生編からJrユース編を収録し、さらに選手は

ポリゴンで再現され、アニメでも見ることのできなかった3D空間で戦いが

繰り広げられることになる。何を今更、といいたくなる気持ちも山々ではあるが、

とりあえずは黙って見守ることにしようと思う。

 

 

2006年8月25日