レトロゲームレビュー/天地創造

天地創造

 

 

機種

スーパーファミコン

開発元

クインテット

発売元

エニックス

ジャンル

アクションロールプレイング

発売日

95年10月20日

価格

11,800円

サウンド

小林美代子

キャラデザイン

藤原カムイ

国内出荷本数

20万本

プレイ時間

25時間以上

今作の批評家

マチャ彦

 

 

そして アークは夢をみた…

 

 

グラフィック

全体的に美しいが、特に世界復興シーンは圧巻!雨や風とともに姿をあらわす大陸、真っ青な大空にむかって羽ばたく鳥たち、夕暮れのサバンナを行進する動物の群れ…どのシーンも本当にスケールが大きくて素晴らしい。 また、主人公(アーク)の表情やアクションも多彩で、操作していて楽しい。 主人公をはじめとしたキャラクター達には、藤原カムイの絵の雰囲気がよく表れていると思う。 鳥山明っぽさが全然出ていなかった(当時の)ドラクエとはえらい違いである。

 9

 

 

 

サウンド

ヤバイくらいに名曲が多い。ゲームにジャストにフィットしている(長嶋かよ俺)。ときには勇ましい曲で、ときにはやさしい曲で、アークの孤独な冒険をみごとに盛り上げている。ラストの方なんてもう…なんとも言えなかった(ネタバレ回避)。

10

 

 

 

システム

基本的には普通のアクションRPGだろう。ヤリで攻撃したり、魔法で全体攻撃したりする。ヤリ攻撃のバリエーションは豊富で、ダッシュ斬りやスライディング斬りなどを、敵や場所によって使い分ける。ダンジョンには多数のトラップや謎解きが用意されており、プレイヤーを悩ます場面もある。バランスは良いとは思うが、一部、とんでもなく強い敵キャラがいる。そこはまぁ、努力でカバーだ。あと、街を発展させるというシムシティ的(?)な要素もある。必要なイベントをこなすごとに街が大きくなっていくのは結構快感。

 8

 

 

 

操作性

コントローラーの効きが悪くなってなければ大丈夫。つまり操作性は問題なし。

方向ボタン2回押しでダッシュなのだが、なかなかダッシュしてくれなかった。

でもこれはウチのコントローラーのせいだったと思う(ストUやりすぎのせい?)。

ダッシュ→ジャンプ斬り→スライディング→ダッシュ斬りのコンボは爽快。

 9

 

 

 

プラス要素

早食い競争など、ミニゲームもいくつか用意されている。

あと、物語には直接関係ないミニイベントも多数あるが、それに絡んでくる登場人物たちの設定が、なかなか細かく作りこんであって良い。

 

 

 

 

外観評価点

 

44

 

 

 

プレイ感想

敵をぶっ倒したりするアクション面よりも、シナリオや世界観、登場人物の方に夢中になった。序盤はそれほどでもなかったが、物語が進んでゆくにつれ、どんどん引き込まれていった。そして物語の終わりは、いろんな感情が入り交じって…もう、なんとも言えなかった(ネタバレ回避)。

 

僕が初めてこのゲームをプレイしたのは中学2年のころなのだが、生きることとか、死ぬこととかをテーマにしている「重い」部分がけっこうあるので、ちょっと暗い気持ちになったのを覚えている。あと、ゾンビだらけのステージがあるのだが、体をふっとばされて泣きながら頭だけで襲ってきたり、首なしのまま突進してきたりと、そんなモンスターがうじゃうじゃ出てくるので、おびえながらプレイしていた記憶がある。

 

内容評価点

 

45

総合評価点

 

89

 

 

 

コメント

今作『天地創造』を作ったクインテットの前作、『ガイア幻想紀』が好きだったので、一時は今作も発売日に買おうと思っていた。しかし、その2ヶ月後に『ドラクエVI』の発売が控えていたので、発売日に買うことはあきらめた。

当時中学生のオレに、2ヶ月の間にSFCソフトを2本も買うなんて、できるはずがなかった。つーか、ソフトの定価が1万超えるの当たり前だったあの時代って一体・・・。一般のガキにとっちゃ誕生日か正月しか無理だって! でもメガドライブは安かったかな。

 

まぁそんなこんなで『ドラクエVI』の方を買ったわけである。そういや『ドラクエ』買わずに『天外魔境ZERO』買った奴もいたなぁ、かわいそうに(←え!?)。

そして、その半年後くらいにこの『天地創造』をやったわけだが・・・いやー、まさか『ドラクエ』よりも印象に残るソフトになろうとは・・・。

 

 

 

2004年12月 6日