レトロゲームレビュー/テイルズオブシンフォニア

Tales of Symphonia

 

 

機種

ニンテンドーゲームキューブ

発売元

ナムコ

ジャンル

君と響きあうRPG

発売日

03年8月29日

価格

6,800円

プロデューサー

吉積信

キャラクターデザイン

藤島康介

テーマソング

Starry Heavens』:day after tomorrow

推定国内売上本数

30万本以上

プレイ時間

60時間程度

今作の批評家

五十住拓哉

 

 

D化の効果やいかに!?

 

 

グラフィック

今作から完全3D化したわけだけど、良く出来たトゥーンシェーディングの

おかげで、多くのファンが心配するほど雰囲気は損なわれていない。

むしろ町の雰囲気は以前より良く出ている。

 8

 

 

 

雰囲気

テイルズシリーズの雰囲気にのっとり、ほんわかしたなかにも筋が通っている、

やっぱり好きだなぁテイルズ。戦闘中は相変わらず騒がしいほど賑やか。

 8

 

 

 

システム

戦闘の3D化が今回の目玉ですが、私の中でも賛否両論といった出来。

なお、おなじみのキャラ達の雑談が任意のタイミングでは聞けなくなりました。

こちらは改善点となったとおもいます。

 8

 

 

 

操作性

3D化しましたが、こちらもファンが心配したほど操作感は損なわれていません。

町やダンジョンの中はカメラ固定ですしね。

 9

 

 

 

プラス要素

サブイベントは今回も山盛り・・・といいたいところですが、いつもに比べると

若干少ない印象を受けます。代わりに「デスティニー2」と同じく繰り返し遊べる

システム搭載です、このシステムは恒例になるのでしょうか。

 9

 

 

 

プレイ感想

アニメ調の雰囲気とイキイキとしたキャラクター、格闘アクションでの戦闘が

魅力のテイルズシリーズ最新作にあたる今作。最大の変更点は全マップ及び

戦闘の3D化でした。発売前は色々と心配されていましたが、実際には大して

苦にはなりませんでしたね。というのもターゲットを選択することでその敵と

自分との間で以前のような2Dバトルがなされる感じになっていますし、元々、

前作にもターゲットを選択する作業はありましたから。ただし今回は正面の

敵ばかりに集中していると、その他の敵から激しい横槍が来ますので注意。

 

でも3D化して良かったところはまさにそこでして、舞台に奥行きが出来たことで

戦略の幅が格段に広がりました。また、アニメ絵では限界のあった、滑らかな

アニメーションも実現しており操作性や爽快感に貢献しています。

そして、3D化の欠点としては、ターゲットとの直線上でしか動けないことにより、

回復魔法の有効範囲に入るのが困難になったこと、そして、ターゲット周りの

不具合(いくつかの原因で攻撃があたらないことがある)、多人数プレイ時の

カメラワークのまずさが挙げられます。このような欠点から、今作については、

3D化が良かったとも悪かったとも断言できかねる状況ですね。

次回作ではこういった欠点を克服してもらった上で、トゥーンシェードの質を

さらにあげれば、完全に3D化バンザイになるかもしれません。

ちなみに、今回のバトルシステムもたいそうな名前が付いてますよ〜。

その名も、「ML−LMBS(マルチライン リニアモーションバトルシステム)」。

 

あと特筆すべきシステムとしては・・・成長要素としてEXスキルですかねぇ。

なかなか奥が深いので、ここでは簡単に書くと、色々な効果をもつスキルを

組み合わせてキャラ性能の個性化が計れるといったところかな。自分の好み、

適性に応じて、どんなキャラにカスタムするかを考えるのは面白いです。

 

 

 

 

私的評価点

 

88

 

 

 

コメント

前作にあたる「デスティニー2」では、ストーリーはおざなりで、バトルがメイン

といった印象でしたが、今作では“いつものテイルズ”に戻りました。

三次元化したとはいえ、バトルだけ見ると「デスティニー2」の奥深さには

敵いませんね。ただし、ストーリーは見かけによらずシリアスで良かったです。

いままでストーリー及びキャラクターという観点では、「エターニア」が一番好き

でしたが・・・・・、ん〜、これは「シンフォニア」に鞍替えか?

 

それにしても、今回も「デスティニー2」に引き続き、わけのわからん

ジャンル名を付けよってからに。ジャンルってのは、ようするにどんな

ゲームなのかを一言で表すもんなんでしょ?それが実際、雑誌や店頭で、

「ん?テイルズオブシンフォニア?どんなゲームかな〜?」とジャンルを

確かめてみると、いきなり“君と響きあうRPG”ですよ・・・。

もう“?”マークが頭の上に間違いなく3つは浮上することうけあいです。

まぁ、目には止まるんでしょうけどねぇ。

 

実際には何がいいかなぁ、内容を確実にあらわすなら「格闘アクションRPG」

とでも付けとく?それともどっかがCMに使ってた「ドラマチックRPG」に対抗(?)

して、「アニメチックRPG」・・・うわ、だめだこれ。むしろ皮肉って「ゼノサーガ」に

付けてやりたいようなジャンル名できちゃったよ。・・・では今回はこの辺で。(汗

 

 

 

2004年 1月 23日