レトロゲームレビュー/東海道五十三次

かんしゃく玉なげカン太郎の

東海道五十三次

 

 

機種

ファミリーコンピュータ

発売元

サンソフト

ジャンル

アクション

発売日

86年7月3日

価格

4,900円

プレイ時間

20時間以上

 

 

東海道は、険し過ぎ!?

 

 

グラフィック

峠道や海沿いの道、村の様子が描かれており、情緒を感じるような・・・・・?

敵キャラクターは何種類も描き別けられていて、区別もちゃんとつけられる。

 6

サウンド

曲数が少ないぶんだけ一曲のインパクトは確かに大きい。甲高くて賑やかで、

江戸時代らしい音色ではあるが、さすがに東海道はこんなに賑やかではない。

 6

システム

 

ステージ中に隠されているアイテムをとって進んでいかなければ、そのうち

行き詰まってしまうのが辛いところ。かんしゃく玉の使いかたは、まあ普通だ。

 3

操作性

滑るような移動は少し気になる。かんしゃく玉もなかなかうまく投げられない。

敵キャラの動きが容赦ないだけに、もう少し自在に操れるようならよかった。

 5

プラス要素

攻略法を見つける前に諦めてしまいそうなほど、難易度は高い。先に進むには

隠しアイテムが必要なところもあり、クリアできる人は極わずか、な厳しさだ。

 2

外観評価点

 

22

プレイ感想

ステージ自体はあまり工夫されているようには感じないが、敵キャラの攻撃は

多様で手厳しく、屋根の上や坂道に敵がいるだけで恐怖を感じてしまうほど。

よくいっても5ステージあたりがやっとで、そのうちにどうやっても越えられない

崖が現れてお手上げ状態に・・・。どうすれば進めるかを知ってるという以前に、

そこまで辿り着けるかさえわからない。東海道の厳しさを思い知らされた。

 

内容評価点

 

17

総合評価点

 

39

コメント

 その場しのぎの知識で申し訳ないが、東海道について軽く説明しよう。

東海道とは、五街道(江戸を起点とした五つの街道で、東海道の他は中山道、

甲州街道、日光街道、奥州街道である)のうちの一つであり、江戸と京都を

太平洋側の海沿いを通る道で結んだ、最も有名な街道である。(中山道も

東海道と同様に江戸と京都を結ぶ街道だが、こちらは、中央山岳地帯を通る

非常に険しい山道のため、東海道と比べてあまり使われなかった。)

 

 さて、東海道と言えば五十三次である。五十三次とは、道中の53箇所の

宿場で、荷を運ぶ馬の引継(次)ぎをおこなったことを指しているようだ。

ただ、今作は53の宿場とは全く関係がなく、ステージ数も30未満である。

ならばタイトルも「東海道」だけにするべきだと思うのだが、それだけでは重みに

欠けるということだったのだろうか。・・・・なんともまあ適当なネーミングである。

 

 とにかく、5ステージあたりが限界だった当時の私は、“こんなに難しいのが

53面(ステージ)もあるの?”と完全に騙され、途方に暮れていたわけだが、

他にも大勢いの人々が、同じような絶望感を味あわされていたに違いない。

 

 

2005年 3月14日