レトロゲームレビュー/鉄拳2

鉄拳2 -TEKKEN 2-

 

 

機種

プレイステーション

発売元

ナムコ

ジャンル

格闘アクション

発売日

96年3月29日

Play Station the Best版:98年3月12日

価格

5,800円

Play Station the Best版:オープン価格

国内売上本数

110万本以上

プレイ時間

20時間以上

今作の批評家

横山貴志

 

 

殴ることが楽しくて何が悪い!!

 

 

グラフィック

今でこそ、最低限アーケードからの完全移植を求められるが、当時といえば

アーケードとPSの性能差は埋められないほどあった。当然画質は劣ってしまう

のだが、当時の肥えていない目からしてみれば、かなりの移植度だったはず。

 9

サウンド

ことサウンドに関して言えば、ほとんど覚えていない。しかし覚えていない

ということは、それだけ違和感の無いサウンドだったと取ることも出来る。

 8

システム

3Dでありながら2D格闘と似ているシステム。2Dのような派手さはないが

3D特有のプチリアルさをかもし出させる。そして空中コンボ。

これが決まった時の爽快さは2Dの連続コンボとはまた違ったものだった。

まさに俺が3D格闘の面白さを実感した(出来た)瞬間だった。

10

操作性

はっきり言ってこのゲームはタイミングが命かと。もちろん他の要素もあるが…。

そのタイミングにしっかり反応してくれるレスポンスはもちろんGOOD!

 8

プラス要素

今作の売りは、隠し要素がたくさんある事。隠しキャラがたくさんいる事だろう。

やり込みも止めど無くできて、まさしくKING OF ACTIONGAMEだ。

10

外観評価点

 

45

プレイ感想

格闘ゲームでこれほど時間を費やしたものは無いだろう。といってもそこまで

やっていた訳ではないのだが。今見ると大したこと無い画像にリアルを

感じていた当時の俺。上達する腕前。友達との対戦時の緊張感。

浮かされたら駄目だ!コンボが痛快に決まったらもう鉄拳のとりこに?

 

内容評価点

 

40

総合評価点

 

85

コメント

(横山貴志)

 「鉄拳」は、同じ3D格闘の雄「VF」とは一線を画している。「VF」は、それほど

プレイしたことがないので大それたことは言えないが、たしかに「VF」の与えた

衝撃というのは、計り知れないものだったらしい。だけど俺にはボタン防御

というものがどうしても馴染めなかった。そこで登場したのが「鉄拳」。

 

 「鉄拳2」は、確かPSで初めて100万本を売り上げて、PSが今の確固たる

地位を手に入れようと、物凄い勢いで昇ろうとしていた時期だったと思う。

当時の3D格闘の中でも、モードは多い方で、一人でも十分プレイ可能だった。

 

 そして、何より影響を与えたのは空中コンボの存在ではないだろうか?

曖昧な記憶だが、今作を始めとして空中コンボと言う名を聞き始めたはず。

しかし鉄拳が与えた2D格闘ゲームの衝撃はもっと凄まじかったのだろうか?

カプコンなどは2Dを売りに、意味も無い凄まじいエフェクトをふんだんに使い、

ド派手のゲームを出した。しかし俺はこれをみて2D格闘ゲームも終わったな、

と感じざるを得なかった。水を得た魚のように空中コンボを取り入れ、

より綺麗に、より派手に・・・・・、進化の先が見えていた。

そしてついには進化しきり、無駄に綺麗、無駄に派手の境地に達してしまった。

俺の中の2D格闘ゲームはその時点で終わった。

 

 しかし3D格闘ゲームも先行きも厳しいと見て、ほぼ間違いないと思う。

3Dだからこそできる段差、壁などの要素を取り入れ、今は次の段階を

模索している最中だろうか?いずれにしろ、劇的な進化はもう難しいはずだ。

 

 

2004年 1月11日