レトロゲームレビュー/テレビアニメ スラムダンク
テレビアニメ スラムダンク
機種 |
スーパーファミコン |
発売元 |
|
ジャンル |
バスケット |
発売日 |
94年3月26日 |
価格 |
9,800円 |
プレイ時間 |
20時間以上 |
リバウンドを制せれば、確かにゲームを制せるが・・・・・。
グラフィック |
コート全体を表示するときと、1対1のときで画面が切り替わるが、それほど わずらわしくはないだろう。アップ時の等身大のキャラには迫力がある。 |
7 |
サウンド |
「キュ」っと、バッシュと床が擦れる音。ドリブルやボールがリングに当たった音。 そして、シュートが「スパッ」と入る音は、アニメそっくりでなんだか嬉しくなる。 BGMは淡々として印象は薄いが、焦らされたりしてその効果は無視できない。 |
6 |
システム |
シュートやリバウンドなどの要所要所でアニメーションによる演出が入る。 1対1では、ドリブルやパスなど、自分がアニメを動かさなければいけない。 「キャプテン翼」を彷彿とさせる独特さだが、原作の雰囲気を良く出している。 |
8 |
操作性 |
目まぐるしく切り替わる画面で、タイミング良くボタンを押せるようになるには、 かなり練習が必要。リバウンド時はボタンを連打するが、疲れて仕方ない。 |
6 |
プラス要素 |
正直バスケゲームとは言い難い内容だが、原作通りのキャラクターが活躍し、 リバウンドを制する事の必要性、庶民のシュートのコツなど、これまた原作の 内容を忠実に再現してあり、キャラゲーとしてのクウォリティーはかなり高い。 |
7 |
外観評価点 |
|
34 |
プレイ感想 |
アニメの内容が、そっくりそのままゲーム内で再現されているので、ほんと 分かりやすい。レイアップシュートの練習、赤木相手にリバウンドの練習。 綾南との練習試合では、秘密兵器と言い張って、桜木を温存するのも一興だ。 肝腎の試合は、パスする味方を自分で決めることが出来なかったり、 度々訪れるリバウンドの競り合いで、ボタン連打し過ぎて疲れてしまったりと、 なかなか勝手の悪い作りだったが、これまたアニメを見ているかのように、 選手達がアップの画面で動いてくれるのが、一ファンとしてとても嬉しかった。 |
|
内容評価点 |
|
31 |
総合評価点 |
|
65 |
コメント |
「スラムダンク」と言えば「ドラゴンボールZ」に代わってジャンプの地位を守り、 連載終了まで絶えず人気の頂点に君臨し続けた作品として記憶に新しい。 その影響力たるや、当時の中学高校の間で、人数が足りなくて困っていた バスケット部に、今度は補欠が溢れてしまうほど部員が集中したほど。 そして私もそんな中でバスケを始めた一人であり、そのとき我が中学の バレー部は廃部となった。(文章の流れがおかしいが) さてと、話しをゲームに戻して今作の評判について紹介してみたい。 試合時間が本物と同じく40分あり、画面が目まぐるしく切り替わる今作を、 他のバスケットゲームと比べて、超駄作と罵るユーザーが多く見られる。 しかし、バスケには詳しくなかったが、スラムダンクが好きで買った私にとって、 本作はアニメを自分が動かせるという、とても胸が弾む思いでプレイできた。 本作はおそらくバスケットゲームではない。今作は、赤木がどっしりと構え、 三井が鮮やかに3Pを決め、流川や仙道が華麗な技を見せ、その中で桜木が 少しずつ成長していく、「スラムダンク」というキャラゲーなのだ。完全独自の システムを作り上げて、アニメの再現を試みた今作に、私は「キャプテン翼」を プレイしていたときに近いものを感じ、これぞキャラゲーだと思ったのである。 僕、おかしな事言ってないよね? |
|
2003年12月29日 |