レトロゲームレビュー/スパルタンX

スパルタンX

 

 

機種

ファミリーコンピュータ

発売元

任天堂

ジャンル

アクション

発売日

85年6月21日

価格

4,900円

国内出荷本数

150万本

プレイ時間

2時間以上

 

 

ジャッキー・チェン版「死亡遊戯」!?

 

 

グラフィック

アーケード版同様、頭身が高く描かれ、敵キャラクターや仕掛けも何種類か

用意されてはいるが、線がはっきりしたのか、雰囲気は大きく変化している。

渦巻きが印象的で、中国っぽさは出ているが、やはり殺風景さは否めない。

 

サウンド

ドラム(太鼓のつもり?)の連打による単調なメロディーが無限ループする。

コメディー風の効果音。敵の親玉の不気味な笑い声。ちょっとテキトー過ぎ。

 

システム

上段下段のパンチとキック、体力はゲージ、ステージの最後にボスが登場。

ただ、特にこだわったという部分は感じられず、何を誉めていいのかさっぱりだ。

 

操作性

敵を迎撃するために立ち止まって出すパンチ、キック。違和感の残るジャンプ。

全体的に、動きの気持ちよさは全く感じられない。

 

プラス要素

映画「スパルタンX」を完全に無視した出来映え。アーケードからのファンが

納得するか、も?で、パターンを覚えて攻略する幅の狭い設計も人を選びそう。

 

外観評価点

 

20

プレイ感想

無尽蔵に突進してくる輩や、嫌らしく配置されたトラップに苛立ちながらも、

どこまで進めるのか試したくなる気持ちはある。しかし、ナイフが飛んで来るわ、

こ慣れたガキが跳んで来るわで、だんだんと諦めの気持ちも浮かんでくる。

進むことに熱く慣れるのはほんの数回だけで、右肩下がりでやる気は減少。

無心で挑み続けられる人以外には、絶対にオススメできない突出した作品だ。

 

内容評価点

 

19

総合評価点

 

40

コメント

 「スパルタンX」は、84年に放映されたジャッキー・チェン主役のアクション

映画である。特にラストでは、実際に打撃を当てながらの鬼気迫る戦いが

繰り広げられており、その点では多くの人から絶賛されている・・・・・・・・が、

私は見たことが無い。これ以上言うとボロが出るので、遠慮しておこう(汗)

 

 さてゲームの方だが、こちらは映画と同じく84年にアーケードゲームとして

アイレムから発売されている。その内容は、「スパルタンX」というよりもむしろ、

ブルース・リー主演の「死亡遊戯」(こちらは見ました)そのものなのだが、まあ、

なんとしても売らなければならないメーカー側としては、“タイトルだけもらって

あとは都合よく作ってしまえ“という気持ちはわからないでもない。・・・でもなぁ。

 

 そして85年、「スーパーマリオブラザーズ」発売の直前に、本作は任天堂から

発売されることとなった。FC版では、かなりカラーチェンジが施され、雰囲気は

原作と大きく変わったといっていい。ただ、やはり当時の私はそんないきさつを

知る由も無い。ただただ嫌らしく難しい、悲惨な記憶となるしかなかっただろう。

 

 

2002年10月 6日

2005年 2月24日訂正