レトロゲームレビュー/聖闘士星矢 黄金伝説 完結編
聖闘士星矢 黄金伝説 完結編
機種 |
ファミリーコンピュータ |
発売元 |
バンダイ |
ジャンル |
アクション&シミュレーションバトル |
発売日 |
88年12月22日 |
価格 |
5,800円 |
プレイ時間 |
5時間以上 |
今度もやっぱり超難関。 原作知らなきゃ痛い目見ます。
グラフィック |
前作と比べると少しだけ線がハッキリしたような印象。アクションステージでは 原作には無かったが、敵の猛攻を潜り抜け、たくさんの宮殿を通り抜けていく。 |
7 |
サウンド |
アクションステージで流れるのは主題歌の「ペガサス幻想」のアレンジだろう。 雰囲気は出るかもしれないが覇気が足りていない。バトルシーンは無難すぎ。 |
6 |
システム |
アクションとバトルがきっちりと分けられ、小難しい成長システムもとりはらって、 シンプルになっている。バトルシーンは攻撃だけでなく回避&会話が超重要。 |
6 |
操作性 |
アクションではジャンプの制御が非常に難しく、穴に落ちることもしばしば(怒)。 バトル中は前作同様コマンドだけと思いきや、回避行動がかなり難しい(怒)。 |
5 |
プラス要素 |
アクションステージからはほとんど価値を見出せない。バトルは原作をよく再現 しており、コマンドによっては戦いが有利になるが、それでもクリアは難しく、 知らない人にはほぼ無理な難易度だ。ファンでもちゃんと楽しめるかどうか・・・。 |
5 |
外観評価点 |
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29 |
プレイ感想 |
アクションステージがとにかく苛立たしい。原作にこんな大量のザコいたかよ! と怒りたくなるが、まだザコはかわいいもの。問題なのはステージの構成で、 ジャンプの感覚が掴み難い割に、崖に落ちたらやり直しになってしまうので、 必要のない緊張感を強いられてしまう。この部分は正直厄介なだけだった。 バトルシーンは原作同様の両者が仁王立ちで拳をぶつけ合う感覚が味わえる。 ただ、原作通りのキャラで戦ったり、コマンドをうまく選択していかないと、 相手を倒すのは難しく、また原作を知らないと全くの勘で選択しなければ いけない場面もあるので、原作を知らない人にはオススメはできません。 |
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内容評価点 |
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27 |
総合評価点 |
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56 |
コメント |
前作が発売された当時は、原作の「十二宮編」がまだ完結していなかった ということもあり、ラスボスがでっち上げで登場していたが、本作には、 その尻拭いという立場も担っていたのかもしれない。 ここでちょっとおもしろい話がある。キグナス=氷河は原作では「カリツォー」と 「ホーロドニースメルチ」という技を使っていたのだが、それがアニメ版になると それぞれ意味がわかりやすい「氷結リング」と「オーロラサンダーアタック」へと 変更されていた。おそらく、多くの人はこのアニメ版の「オーロラ〜」の方が聞き 慣れているのではないだろうか。では本作内ではどうか?というと、これがまた おかしな組み合わせとなっており、「カリツォー」と「オーロラサンダーアタック」 となっているのだ。でも前作では「氷結リング」だったはずなのだが・・・う〜む。 こういううやむやな設定は、同作品が原作、アニメ、ゲーム、映画と、様々な メディアで展開する場合に起こりやすく(もちろん意図的にしていることもある)、 他にもいろいろ思い当たる。ちなみに「カリツォー」と「ホーロドニースメルチ」は 共にロシア語で「輪」、「冷たい竜巻」という意味だそうだ。・・・受け売りですが。 2005年、PS2より格闘アクションの「聖闘士星矢」が発売された。もちろん 最近の「ドラゴンボールZ」の再加熱振りに乗って、熱いうちに打(売)ってしまえ というバンダイの作戦と見て間違いないのだが、ちゃっかり売れているところが さすが当時の黄金時代を築いた作品達の根強い人気といったところである。 |
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2002年9月8日 2005年11月29日訂正 |