レトロゲームレビュー/聖闘士聖矢 黄金伝説

聖闘士聖矢 黄金伝説

 

 

機種

ファミリーコンピュータ

発売元

バンダイ

ジャンル

アクションRPG

発売日

87年8月10日

価格

5,500円

プレイ時間

15時間以上

 

 

原作同様・・・・・、ほんと苦労が絶えません。

 

 

グラフィック

普段のアクション画面では、さわやかな色使いによって好印象をゲット。

11のバトル時は、キャラが大きく描かれるが、背景が真っ黒だった。

 

サウンド

インパクトが薄いので、すぐに忘れてしまう。曲調はのんびりしているので、

陽気な感じもするが、逆にやる気がないとも取られそうでまずかった。

 

システム

横スクロールのアクション部分と、コマンド式の戦闘部分に分かれる。

経験値をお好みで振り分けられるのも、生年月日の入力もおもしろかった。

 8

操作性

アクション部分ではジャンプの調節が非常に難しく、それによる死も多くなる。

聖衣(クロス)を纏うと動きが速まるが、その分ジャンプの調節は混乱の域へ。

 

プラス要素

並のプレイヤーでは、アクション、戦闘共に、挫折するのも仕方のない難しさ。

聖闘士聖矢が厳しい漫画なのは確かだけど・・・。教皇(ボス)もかなり強引。

 

外観評価点

 

31

プレイ感想

入力した生年月日によって、星座を教えてくれたり、能力値が変化したり、

そしてアクション部分と戦闘部分では、システムや操作法ががらりと変わり、

さらには、そこで得た経験値を、自分の好きなパラメータに還元できるという

なかなかやりがいがありそうな作りを見せてはいる。

しかし、プレイ時間の大半を占めるであろうアクション部分の操作性が悪い。

ジャンプが高いのはいいが、うまく着地できないからもう大変なのだ。

しかし、そこでダメージを受けてしまうと、戦闘部分で体力がもたなくなる。

敵の強さにあわせて、技を決めたり、キャラをチェンジするのも大切。

やりがいがあるのは確かなのだが、原作同様、とても苦しい戦いとなるだろう。

 

内容評価点

 

29

総合評価点

 

60

コメント

 改めて説明させて頂くと、「聖闘士星矢」は週間少年ジャンプで連載され、

アニメ化まで成し遂げた人気漫画である。今作は、原作がまだ進行している

途中だったシナリオまで入っており、ラストはまだ見たこともないボスと戦う、

という強引な締めくくりとなっている。

 

 今作で注目するべき部分は、やはりアクションとコマンドバトルに別けられた

そのシステム部分だろう。当時このシステムがどれほど斬新だったのかは

わからないが、原作にあった見せ方を選択したということはわかる気もする。

 

 残念なのは難易度の高さ。星座によってはクリアが難しくなってしまう。

確かに原作でも、毎回とんでもない苦戦となるのだが、それをゲーム内にまで

再現するのはさすがにやり過ぎで、もう少しプレイしやすい難易度だったならば、

本作の評価はもう少し良かったと思える。

 

 

2002年 9月 5日

2003年11月16日訂正