レトロゲームレビュー/スターオーシャン セカンドストーリー

スターオーシャン セカンドストーリー

 

 

機種

プレイステーション

開発

トライエース

発売元

エニックス

ジャンル

ロールプレイング

発売日

98年7月30日

価格

6,800円

国内売上本数

70万本以上

プレイ時間

150時間以上

 

 

星の海。それは、丹念に練りこまれたシステム部分に存在した。

 

 

グラフィック

街やダンジョンでは綺麗な一枚絵を、フィールドや戦闘では、少々粗かろうが、

迫力を出すためにポリゴンを使っている。評価は全体的な平均をとって。

 9

サウンド

比較的穏やかな曲でさえ、澄んだ音が頭につんと響く。力強い曲ともなれば、

音が外れているのではと思えるほど高い音程で、壮大過ぎるほどとなる。

キャラボイスは前作よりも格段に増え、戦闘中はうるさいほど良く喋る。

 9

システム

戦闘やプライベートアクションなど、今作独自のシステムが見事に進化。

特にスキルシステムは、その項目が増え、もちろん組み合わせも増え、

アイテムクリエーションの楽しさが増した。しかもやり込みたくなる質の高さだ。

10

操作性

移動中、たまに背景に引っ掛かるが、移動速度が速いのは気持ちがいい。

戦闘中は、設定によっては自由に動かせるし、ワンボタンも可能なのは良い。

 9

プラス要素

後半のストーリーの唐突さには飽きれて声も出ないが、たくさんのキャラクターと

豊富なプライベートアクション、そして、じっくり遊べるアイテムクリエーション、

そしてお約束の裏ダンジョン+裏ボスなど、全体のボリュームはまさに宇宙並。

10

外観評価点

 

47

プレイ感想

前半こそ静かな立ち上がりだが、ストーリーが進み、仲間が増えるにつれて、

できる事は倍増していく。プライベートアクションは、プラスなイベントが多数

用意されており、街に入る楽しみが増す。幅の広がったスキルシステムは、

様々なアイテムクリエーションへと発展し、強力な武器や防具が作り出せる。

肝腎の戦闘は、戦うほどに目に見えて強くなっていくし、そこで得たポイントを

スキルに還元する事で、さらに強くなったり、新しい事ができるようになっていく。

この循環作業がおもしろ過ぎて、どこまでもやり込んでしまえる勢いだ。

ただ、不満がないわけではなく、紋章術使いがあまりにも弱かったり、

ストーリーに無理があったり(特に後半はめちゃめちゃ)、バグって止まったりと、

ツッコミどころも所々見当たるのが、そんなどうしようもないところを認めても、

今作が夢中になれる遊びで満ち溢れているのは明らかであり、我々は、

再び無限の星の海に投げ出され、無邪気に遊びまわる事ができるだろう。

 

内容評価点

 

47

総合評価点

 

94

コメント

 前作の売上が約20万本という事からもわかるが、前作「スターオーシャン」は

知る人ぞ知る作品だった。しかし、そのおもしろさは徐々に広まったのであろう。

本作は、前評判からしてかなりの期待を受けていた。

 

 内容は、前作のバージョンアップとしか言い様が無いが、その幅の広がりよう、

奥の深まりようは目を見張るもので、プレイヤーはそれぞれ自分の好きなように

進めていく事が出来たことだろう。そして、それこそが本作の最大の魅力だと

言いきっても、決して間違いではないはずだ。

 

 結局のところ、本作は大好評を博した。売上は約70万本となり、完全に

メジャータイトルの仲間入りを果たしている。実際はその倍以上の人が本作を

プレイしていると予想され、良くも悪くも今作に対する何らかの感想を持っている

はずである。困りもののバグを含め、この星の海は、人々の記憶に深く残り、

この先もまた我々の前に姿を見せる事となる。

 

 

2002年 5月 1日

2003年 2月28日訂正

2004年 2月 2日訂正