レトロゲームレビュー/スーパーマリオUSA

スーパーマリオUSA

 

 

機種

ファミリーコンピュータ

発売元

任天堂

ジャンル

アクション

発売日

92年9月14日

価格

4,900円

プレイ時間

10時間以上

 

 

スーパーマリオが逆輸入!? キノピオ、ピーチも初参戦!

 

 

グラフィック

今回の絵柄はどこか違う。色使いにもクセがあり、アメリカというよりかは、

アラビアっぽい雰囲気を感じる。既にSFC時代だということも考慮すると・・・・。

 

サウンド

ど初っ端から超ハイテンションのBGMが暴走。まるでサーカスでも見ている

かのようなメロディが頭から離れなくなる。明らかに、内容以上に目立っていた。

 8

システム

これまでのマリオとは全く違うと思っていい。最初にキャラを選び、アイテムや

敵を持ち上げて進んでいく。所々に隠し要素が用意されているのは恒例かな。

 8

操作性

キャラクターによって操作感が違い、多少悩まされるときもあるかもしれないが、

特に使い辛いキャラがいるわけでもなく、使い分ける場合も問題ないだろう。

 

プラス要素

あらゆるものを引っこ抜くというアクションの新鮮さはなかなか。ボリュームも

まずまずあるし、隠し要素も見つけがいがあって、全体的に見ても合格点だ。

 

外観評価点

 

37

プレイ感想

キャラクターを選ぶ時点で既に一味違うのだが、プレイを始めてまず思うのは、

“なんだこれは”と言いたくなるほどハイテンションなBGMだ。カブも敵キャラも

おかまいなしに引っこ抜く、というアクション部分にもビックリさせられるだろう。

とにかく、これまでのマリオとは全くの別物。その違和感でやる気を無くしさえ

しなければ、腹八分目のボリュームと、たくさんの仕掛けや隠し要素を楽しみ、

嫌らしい難易度の設定も気にせずに、何度もチャレンジする事ができるだろう。

 

内容評価点

 

34

総合評価点

 

71

コメント

当時の私にとっては、自宅から半径1km以内が自分の生きる世界であって、

それより外のことなど知る由もなかったし、ましてやUSAなどと言われれば、

“本当にそんなものがあるのだろうか“という疑念と、得体の知れないものという

恐怖心さえ抱いていた記憶がある。しかし、フタを開けてみれば、雰囲気こそ

違えど、別に襲いかかってくるわけでもなく、「ほっ・・・」と安心したのだった。?

 

 さて、今作について一から説明してみたいのだが、それにはまず、今作が

発売する一年前まで遡らねばならない。87年夏、フジサンケイグループは

莫大?な資金を注ぎ込み、東京、大阪で大規模なイベントを同時開催した。

その名は「夢工場」。様々な要素を盛り込んだこのイベントは、事前に任天堂

と契約を交わしており、イベントの開催とほぼ同時期に、ディスクシステムより

「夢工場ドキドキパニック」というタイトルを発売したのだった。さらに話は続く。

後に、この「夢工場・・・」は、キャラを変え、タイトルを変え、アメリカでは、

「スーパーマリオブラザーズ2」として発売されることとなる。もうおわかりだろう。

さらに後、日本に逆輸入という形で帰ってきたのが今作だったのである。

 

 今思えば、アメリカではなぜ「夢工場・・・・」を「スーパーマリオブラザーズ2」

としたのかとか、「スーパーマリオUSA」として、ほとんど内容を変えずに

発売したことに対して、フジがどう思っていたかなど、気になる部分は多いが、

そんなこと、当時の我々は知る由もない。USAからやってきたUFOみたいな

近寄りがたい存在でありながらも、結局普段通り楽しんでいたのだった。

 

 

2002年10月 6日

2004年12月28日