レトロゲームレビュー/スーパードンキーコング
スーパードンキーコング
最高画質によって完成した、ドンキーコングの世界。
グラフィック |
CGによって描かれた密林、洞窟、廃鉱、遺跡。この時代、このグラフィックに 敵う作品は、他には無かっただろう。自ら最高画質と謳うわけである。 |
10 |
サウンド |
動物の鳴き声を交えた、濃密で力強いBGMは、とても愉快豪快で美しく、 ドンキーの世界感をより一層決定付けることに成功している。 |
10 |
システム |
ワールドマップや隠し要素など、ほとんどが「マリオワールド」の流用と思える。 逆に、アクションの種類、そしてキャラの交代は、秀逸なオリジナル要素だ。 |
8 |
操作性 |
ドンキーには豪快さ、ディディーには軽快さを感じる。特に、ローリングからの アクションは既に完成の域だ。他の動物達の操作も特徴が際立っていて良い。 |
9 |
プラス要素 |
隠された近道や、ボーナスステージなどを探すのが楽しくて、同じステージを、 何度も遊ぶ事が出来る。難易度もさすがの難しさで、てこずること間違い無し。 |
9 |
外観評価点 |
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46 |
プレイ感想 |
超を付けるべき美麗なグラフィックと、まさにジャングルといったBGMによって、 世界観を決定付けると共に、全てのプレイヤーを引きずり込むに違いない。 キャラクターの動きも滑らかで力強く、操作している感は、重厚で実に濃密だ。 ステージは、雰囲気から仕掛けまで、バリエーション豊かで、手応えも抜群。 トロッコのステージでは、少し違った操作も楽しめるなど、各ステージに、 それぞれの遊び方があり、隠し要素もたくさん詰め込まれている。完全クリアを 目指すことがとても楽しくなっているのだ。もちろん、これだけの要素を隈なく 楽しもうと思えるのも、なにより完成された操作性の賜物。マリオ以外で、 これほどまで安心して楽しめるアクションゲームは他にはないだろう。 |
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内容評価点 |
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47 |
総合評価点 |
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93 |
コメント |
任天堂のセカンドパーティーである、アメリカのレア社が中心となって製作した、 ドンキーコングが主人公の、フルCGアクションゲームである。 よほどグラフィックに自身があったのだろう、CMでは最高画質を強調していた。 確かに、当時では他を寄せ付けない程、そのクウォリティーは高かった。 外観のシステム部分は、ほぼ「スーパーマリオワールド」の流用と言えるが、 能力の違う2つのキャラクターを、うまく使いわけながら進むというアイディアは、 この先もよく使われるようになった。 今作を見る限り、レア社の開発力が、非常に高いという事がわかるだろう。 レア社は、この先も任天堂ハードを専門に、業界を揺るがすほどの作品を、 何本も送り出していくこととなるのだが、とにかく、今作の登場によって、 レア社という存在は、誰にとっても無視できないものとなったのである。 |
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2002年 3月22日 2003年 8月10日訂正 |