レトロゲームレビュー/スーパードンキーコング

スーパードンキーコング

 

 

機種

スーパーファミコン

開発

レア

発売元

任天堂

ジャンル

アクション

発売日

94年11月26日

価格

9,800円

プレイ時間

40時間以上

 

 

最高画質によって完成した、ドンキーコングの世界。

 

 

グラフィック

CGによって描かれた密林、洞窟、廃鉱、遺跡。この時代、このグラフィックに

敵う作品は、他には無かっただろう。自ら最高画質と謳うわけである。

10

サウンド

動物の鳴き声を交えた、濃密で力強いBGMは、とても愉快豪快で美しく、

ドンキーの世界感をより一層決定付けることに成功している。

10

システム

ワールドマップや隠し要素など、ほとんどが「マリオワールド」の流用と思える。

逆に、アクションの種類、そしてキャラの交代は、秀逸なオリジナル要素だ。

 8

操作性

ドンキーには豪快さ、ディディーには軽快さを感じる。特に、ローリングからの

アクションは既に完成の域だ。他の動物達の操作も特徴が際立っていて良い。

 9

プラス要素

隠された近道や、ボーナスステージなどを探すのが楽しくて、同じステージを、

何度も遊ぶ事が出来る。難易度もさすがの難しさで、てこずること間違い無し。

 9

外観評価点

 

46

プレイ感想

超を付けるべき美麗なグラフィックと、まさにジャングルといったBGMによって、

世界観を決定付けると共に、全てのプレイヤーを引きずり込むに違いない。

キャラクターの動きも滑らかで力強く、操作している感は、重厚で実に濃密だ。

ステージは、雰囲気から仕掛けまで、バリエーション豊かで、手応えも抜群。

トロッコのステージでは、少し違った操作も楽しめるなど、各ステージに、

それぞれの遊び方があり、隠し要素もたくさん詰め込まれている。完全クリアを

目指すことがとても楽しくなっているのだ。もちろん、これだけの要素を隈なく

楽しもうと思えるのも、なにより完成された操作性の賜物。マリオ以外で、

これほどまで安心して楽しめるアクションゲームは他にはないだろう。

 

内容評価点

 

47

総合評価点

 

93

コメント

任天堂のセカンドパーティーである、アメリカのレア社が中心となって製作した、

ドンキーコングが主人公の、フルCGアクションゲームである。

よほどグラフィックに自身があったのだろう、CMでは最高画質を強調していた。

確かに、当時では他を寄せ付けない程、そのクウォリティーは高かった。

 

外観のシステム部分は、ほぼ「スーパーマリオワールド」の流用と言えるが、

能力の違う2つのキャラクターを、うまく使いわけながら進むというアイディアは、

この先もよく使われるようになった。

 

今作を見る限り、レア社の開発力が、非常に高いという事がわかるだろう。

レア社は、この先も任天堂ハードを専門に、業界を揺るがすほどの作品を、

何本も送り出していくこととなるのだが、とにかく、今作の登場によって、

レア社という存在は、誰にとっても無視できないものとなったのである。

 

 

2002年 3月22日

2003年 8月10日訂正