レトロゲームレビュー/ソニックアドベンチャー
SONIC
ADVENTURE
機種 |
ドリームキャスト |
開発 |
ソニックチーム |
発売元 |
コナミ |
ジャンル |
ハイスピード3Dアクション |
発売日 |
98年12月23日 (ドリームキャストコレクション版:99年6月24日) |
価格 |
5,800円 (ドリームキャストコレクション版:2,800円) |
プロデューサー |
中裕司 |
国内売上本数 |
50万本以上 (ドリームキャストコレクション版を含む) |
プレイ時間 |
10時間以上 |
マリオが魅せた。ソニックも魅せた。
グラフィック |
他のハードと比べると、その差は歴然。建物などは、色鮮やかでツヤツヤ。 水や半透明の表現もすごかった。遠くまで見渡せる視点にも圧倒された。 |
10 |
サウンド |
ステージの内と外では、曲調が大幅に異なる。内では、リズム重視のBGM。 外では、南国、遺跡など、場面の雰囲気がとても良く出ていた。 |
9 |
システム |
計6キャラクターの様々なアクション。リングやアイテム、クリア条件の設定。 さらにはチャオの育成など、今作にしかないシステムが多数見られた。 |
9 |
操作性 |
アナログスティックによる操作は、方向が定まらず、微調整もし辛かった。 ジャンプ台やダッシュボードに乗ったときは、見ているだけでもいいみたいだ。 それぞれのキャラで、操作感覚や操作方法が異なるが、問題は無かった。 |
7 |
プラス要素 |
スピード感と爽快感は格別。走り回っているだけでも楽しい。シューティングや スノボーのステージ、チャオの育成など、ミニゲームも豊富。キャラが違えば プレイ感覚も変わるし、マイナス要素を補って有り余る新鮮さに感動の嵐。 |
10 |
外観評価点 |
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45 |
プレイ感想 |
アクションゲームとは思えないスピード感に、驚きと新鮮さを覚えた。 色鮮やかで高画質なグラフィックや、遠くの地形まで表示できる処理能力、 ソニックのダッシュに遅れる背後カメラ等の演出などが生み出した、この感覚。 コントローラーの設計上、アナログスティックによる操作は、微調整が難しく、 ダッシュボードに乗ると、操作しているのかしていないのか分からなくなったり、 カメラワークが身勝手で、急に切り替わったり、操作する事の意味も曖昧だが、 これだけ新鮮に感じるのだから、ある程度の不満は忘れてあげたくなる。 キャラクターの分だけ、違う遊びが出来るのも確かだが、それ以外にも、 ミニゲームなどのいろいろな遊びが用意されており、ボリュームは満点。 遊び応えも充分で、明らかに他とは違う満足感が得られる究極の逸品だ。 |
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内容評価点 |
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47 |
総合評価点 |
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92 |
コメント |
任天堂にマリオという看板キャラクターがいるように、セガにはソニックがいる。 ソニックシリーズの記念すべき第一作である「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」は、 1991年6月23日、日本よりも先に北米で発売された。 本シリーズのコンセプトは”マリオに負けないようなアクション”、なのだが、 それはまさに現実となっている。日本でこそマリオの影に隠れがちだが、 欧米でのソニックは、マリオと同等に評価され人気は非常に高い。 「マリオは天才的な宮本さんだから作れたのであって、我々では作れないし、 同じものを作っても仕方がない。そこで、スピード感を重視したハイスピードで 流れるようなアクションをコンセプトとした。リングを1つでも持っていれば、 どこまででも走っていけるような気持ちのいいモノを作りたかった。」 これは、ソニックの生みの親である中裕司氏が、ソニック10周年記念会で 語った言葉である。これこそが、ソニックがここまで大きくなれた理由の答え そのものだと言える。 2001年、ドリームキャストの生産中止が決定すると共に、セガは ソフトハウスへと転換を遂げた。そしてソニックは、誰もが思いもしなかった であろう、任天堂と同じ舞台で発売される事になったのである。 |
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2002年 4月25日 2003年 9月15日訂正 |