レトロゲームレビュー/ピクミン
ピクミン
機種 |
ニンテンドーゲームキューブ |
発売元 |
任天堂 |
ジャンル |
AIアクション |
発売日 |
01年10月26日 |
価格 |
6,800円 |
プロデューサー |
宮本茂 |
推定国内売上本数 |
50万本以上 |
プレイ時間 |
30時間以上 |
♪今日も 運ぶ 戦う 増える そして 食べられる♪
グラフィック |
身近にありそうな、さりげなく暖かい、そしてどこか神秘的な自然を感じられる。 その世界に生きる生物の仕草、100匹のピクミンが同時に動く姿は壮観だ。 |
10 |
サウンド |
打楽器と管楽器が印象強いBGMは、どことなく不思議で、異世界に降り 立った雰囲気が良く出ており、頭にも残っている。ピクミンの声もかわいい。 |
7 |
システム |
1日区切りで、3種類のピクミンを操って、壊したり運んだり。 ハードの性能が、これまでできなかった事を、高次元で完成させた。 |
9 |
操作性 |
ピクミンを操るのはかなり大変だが、これが簡単だったらゲームにならない。 全ボタンに役割があり、Cスティックの様々な使い道が、キーポイントとなる。 |
7 |
プラス要素 |
自由度は結構高い。最短を目指したり、増やしまくったり、最小限で進んだり。 しかし、パーツの位置が固定であり、ボリュームが少なめなのは否めない。 |
7 |
外観評価点 |
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40 |
プレイ感想 |
これだけのピクミンを戦わせて、その間にこれだけのピクミンで扉を壊す。 さらに残りのピクミンにはえさを運ばせる。さて、その次はどうしようか。 こうやって、頭の中で段取りを組んでいく事が、こんなにおもしろいなんて。 遊び方を指定されていない分、そのプレイスタイルは人それぞれ。 全てのピクミンをフル稼働させて、最短クリアを目指すのもおもしろいし、 ピクミンを大切にして、一匹も死なせないようにするのもいい。 マイペースでプレイしてください。と言いたいが、残り時間に焦らされたり、 微妙な操作が必要だったり、良く考えずに進めて、とんでもない目にあったり、 と、大変な場面も多い。この辺は、さすが宮本ゲームだと思わされる。 パーツの位置が固定であり、ボリュームや付加要素が少ないのが残念だが、 オリジナル作品でここまで完成度が高いことに満足できた。 |
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内容評価点 |
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39 |
総合評価点 |
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79 |
コメント |
2000年8月24日、ニンテンドースペースワールドでGCと共に公開された 「マリオ128」のデモ映像。その映像は、GCというニューハードの安定した 性能の高さを見せつける事となったのだが・・・・。それから約1年後、 「マリオ128」は「ピクミン」という形で商品化され、発売される事となった。 今作は、いくら宮本氏の作品とは言っても全くの無名タイトルだっただけに、 思うように売上は伸びていなかった。しかし、ここからは皆様ご存知の通り、 ピクミンのCMソング「愛の歌」がまれに見るロングヒットとなり、それに準じて ソフトの方も順調な売れ行きを見せ始めハーフミリオンという素晴らしい結果を 残している。それにしても、ソフトよりその為に作られたテーマソングの方が 有名になるというのはなかなか珍しいことではないだろうか。当時、発売直後 だったMr.Childrenの「君が好き」を凌駕するほど、人気は相当なものだった。 しかし”「ピクミン」は、CMソングがあったからここまで話題になったのだ。” と考えるのは少し間違っている。このCMソングが生まれたのもまた、 「ピクミン」という作品の魅力がそうしたのであって、「ピクミン」がこのような 運命をたどる事は必然だった。と考えても、決しておかしなことではないからだ。 そうは言えど、人々の目に止まらず埋もれていった良作がたくさんあるのも また事実なので、やはり「ピクミン」は恵まれていたのも確かである。 「ピクミン」は決して一発狙いのタイトルなんかではない。次世代の基盤に なる力さえ持っている。現在、宮本氏は、今作を任天堂の主力タイトルに するべく、2003年から2004年の発売ヘ向けて着々と制作を進めている。 |
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2002年 5月31日 2003年 8月24日訂正 |