レトロゲームレビュー/忍者ハットリくん
忍者ハットリくん 忍者は修行でござるの巻
機種 |
ファミリーコンピュータ |
発売元 |
ハドソン |
ジャンル |
アクション |
発売日 |
86年3月5日 |
価格 |
4,900円 |
推定売上本数 |
100万本以上 |
プレイ時間 |
3時間以上 |
いくら修行とはいえ、鉄アレイを投げる父上には困ったでござる。
グラフィック |
キャラクター以外は、あまりに単調な線で描かれているのだが、 明るい色使いになので、雰囲気は悪くはない。それにしてもあっさりしている。 |
6 |
サウンド |
前半は、既存のクラシック曲のアレンジで、後半に入ると、いつのまにか 「ハットリくんのうた」に移行する。強引ではあるが、おもしろくまとまっている。 |
6 |
システム |
隠されている巻物を集めると、忍術が使えるようになる。ステージの最後には、 チクワを集めるミニゲームも。しかし、ハットリくんが泳げないというのは疑問だ。 |
6 |
操作性 |
忍術が使えなければ、足は遅く、ジャンプも低い。手裏剣の飛距離も短いし、 なんで?という疑問と共に、怒りさえこみ上げてくる気分だ。 |
6 |
プラス要素 |
ケムマキ氏や影千代殿も登場し、たくさんの忍術も用意されているが、 原作とはなんの関係も無く、なによりハットリくんが情けないのが辛い。 |
4 |
外観評価点 |
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28 |
プレイ感想 |
とりあえず前に進むと、意思を持たない敵が一定間隔ごとに右から左へ 突っ込んでくるばかり。これはあまりに芸が無い。手裏剣は飛距離が短く、 走りやジャンプは忍者らしくないので、がっかりした記憶がある。 木に隠されたアイテムを見つけるのは確かにおもしろいが、もう少し見つけ易く してくれれば良かったと思う。忍術を使う事でようやく本領発揮できるものの、 巻物はなかなか見つからないし、見つからなければなかなか進められない。 結局は、父上がちくわ混じりに投げてくる鉄アレイの如く、「修行だから」という 理由だけでは納得いかない、理解しづらい作品になってしまっていた。 |
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内容評価点 |
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21 |
総合評価点 |
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49 |
コメント |
「ドラえもん」や「おばけのQ太郎」等が、藤子・F・不二雄氏の代表作なら、 藤子不二雄A氏の代表作は、「怪物くん」や「忍者ハットリくん」と言えるだろう。 どれをとっても、コミック、アニメの両方で子供達の心を掴んだものばかりだ。 では今作についてだが、まずはっきりしている事は、原作とはほぼ完全に 関係が無いという事だ、関係しているのはキャラクターと忍術くらいなのである。 確かに、ゲームとしてみれば良く出来ているが、100万本以上売れたのは、 やはり「ハットリくん」というブランドのおかげだろう。 もし今作のキャラクターが「ハットリくん」でなかったら、きっと見向きもされな かっただろうと思えるだけに、なんだか憎らしく思えてしまうのだが、最低限の 労力で最高の利益を得る。これはまさに商売の最も理想的な形である。 現在は一本のソフトにかける労力が莫大になってきているにも関わらず、 そのほとんどが、これまでより売上が落ちているという状況である。 当時のソフトを見ていると、現在の状況がとても痛ましく思えて仕方が無い。 |
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2002年 9月18日 2003年12月 5日訂正 |