レトロゲームレビュー/HYBRID HEAVEN

HYBRID HEAVEN

 

 

機種

ニンテンドウ64

発売元

コナミ

ジャンル

ロールプレイング

発売日

99年8月5日

価格

7,800円

備考

メモリ拡張パック(ハイレゾパック)対応

国内売上本数

約2万本

プレイ時間

30時間以上

 

 

打撃、投げ、関節技。そんなRPG。

 

 

グラフィック

わざわざハイレゾモードに切り替えたくなるほどの変化はなかった。

立ち並ぶビルは、逆の意味で圧巻だった。メタルギアより後なのにそれ以下。

 

サウンド

うるさい機会音が、半永久的に聞こえ続ける。おかしくなりそうなほど、

イライラしてくるので、無い方がいいくらいだ。それ以外の音は普通。

 

システム

アクションとRPGが混ざったような戦闘は、無限大の戦略性を秘めている。

相手の技を受けて覚えて、使うほどに強くなる。まだまだ進化を期待できる。

 8

操作性

なぜかジャンプばかりしてしまうのは、自分だけではないはず。

思い通りとまでは行かないが、無難に動かせる。戦闘での操作も問題無い。

 

プラス要素

戦闘以外の部分には全くこだわりのない、情けない感じを受けるのだが、

成長し、投げ技や間接技を覚えていく楽しみ。プロレスファンなら尚更だ。

 

外観評価点

 

31

プレイ感想

メインとなる戦闘は、敢えて言うならシミュレーションに近い。思い描いた通りに

相手を倒せるとちょっと嬉しい。新しい技は、勝手に覚えるのではなく、相手が

出すのを見て覚える。ただ敵を倒しているだけでは損をするといのがミソだ。

投げ技や間接技はプロレス技そのもので、プロレスファンにとっては、相手が

どんな投げ技や間接技を使ってくるかが楽しみで仕方ない。そして相手の技を

受けまくる、というおかしな状況になる・・・。同じ敵と何度も戦うことになるので、

ワンパターンになり、作業としか思えなくなる人もいるだろう。さらには、道中も

おざなりとしか思えず、だらだらと進みながら、謎を解くだけ。はっきり言って

無くてもいいほど適当なつくりだ。グラフィックやサウンドも、暗くていまいち。

もっと気持ちのいい世界なら、この戦闘が引き立ったのになあ。

 

内容評価点

 

30

総合評価点

 

61

コメント

 プロレスラーのアレクサンダー大塚選手が、戦闘部分に大きく関わった、

新感覚のRPGである。今作は、製作者側からの宣伝が無かった事と、

発表から発売までが、大した理由も無いのに、長くなり過ぎてしまった事で、

ほとんどのユーザーが、その存在さえ知る事がなかった作品である。

という事で、今回は、あまり有名でない作品を批評することについての、

私の意見を書いてみたい。

 

 ゲーム批評を書いている私の役割としては、もちろんそのゲームの感想を

伝えることが大きいと思う。しかし、あくまで私が批評を書く本意は、

私の批評を読みながら、その作品の事をもう一度思い出してもらい、

その作品について、もう一度自分自身で考えてみて欲しい。と考えている。

 

 よって私は、より多くの人々が触れたことのある作品であるほど、

批評する意味が大きいと思っている。触った人が多ければ、感想も多い。

共感を抱く人はもちろん、反感を抱く人も多くなるだろう。反論されてもいい。

自分なりのゲームのおもしろさを再確認できれば、それこそが私の本意だ。

私も、いろいろな視点から作品をみて、できる限り公平な評価を心がけたい。

 

 このゲーム批評を読んで、今まで見ようとしていなかったおもしろさや、

今まで見落としていたおもしろさを発見したり、逆に、私の方が見落としている

おもしろさを主張できたなら、それは私にとって、とても嬉しい限りである。

そして、もし皆が気付いていないおもしろさを知っていたら、発見できたら、

心にしまっておかず、是非皆に対して発表して欲しいと思う。

 

 

2002年 4月20日

2003年 9月 7日訂正