レトロゲームレビュー/グーニーズ

グーニーズ

 

 

機種

ファミリーコンピュータ

発売元

コナミ

ジャンル

アクション

発売日

86年2月21日

価格

4,900円

プレイ時間

5時間以上

 

 

映画を完全無視!でも、そんなのどうでもいいや。

 

 

グラフィック

家の中が舞台だが、そんな雰囲気は微塵も感じないどころか、怪しすぎる・・・。

グラフィックはあまりに普通で、ステージのインパクトもほとんど感じなかった。

 

サウンド

映画で流れていた挿入歌(主人公の家のテレビから流れていた曲)を、

そのままゲーム内で流している。曲はこれのみだがとても気持ちのいい曲だ。

 8

システム

パチンコや爆弾を駆使しながら仲間を助けていくのだが、これといって特出した

システムが思い当たらないのが辛い。

 

操作性

反応は悪くないのだが、蹴りは短いはジャンプは短いはで、すぐにやられて

しまうことも多い。ということで結局はイマイチと言わざるを得ないのかも。

 

プラス要素

映画を全く無視しているのが残念。一緒なのは題名と仲間と曲だけである。

しかし隠し要素などもあり、普通に遊ぶだけならば合格点の内容だといえる。

 

外観評価点

 

26

プレイ感想

映画と同じ内容を期待してプレイした人は、少しがっかりするかもしれない。

難易度は少し高めで、クリアするための方法も少々わかり辛い。

コンテニューもできることはできるのだが、それはちょっとした裏技なので、

知っているのと知っていないのでは大きな違いがでてきてしまう。

映画のことを考えず、一つの作品として見れば、たくさんの道具や、

隠しダイヤモンドなど、充分に楽しめる内容だといえるが、全てのプレイヤーが

そういった部分まで、自然にマスターしていけるだけの器は無かったと思える。

 

内容評価点

 

26

総合評価点

 

52

コメント

 言うまでもないが、映画「グーニーズ」を題材にしたアクションゲームである。

当時、誰の目から見ても明らかだったはずなのだが、ゲームと映画との間の差

(特に見た目)は非常に大きかった。ただ、当時では映画と比べるという概念

自体あまりなかったと思うし、だからこそこれまでゲームと映画は違う良さを

追求して来られたはずなのだが、現在は・・・という話はとりあえずおいておく。

 

 とにかくこの時代は、映画を題材にしたとしても中身を似せることは難しく、

似せることが出来たとしても、それはある一部分でしかなかったり、最悪は

シナリオだけが同じだったり、といった具合になってしまって当然だった。

 

 では今作はどういうものだったのか、というのを考えてみると、ゲームとしては

特に目立った工夫やシステムは感じられず、おざなりだったように思える。

となると、グーニーズを題材にした理由は、“ただ売上を伸ばしたかった”とみて

間違いないだろう。コナミは、今作以外にも映画を題材にした「トップガン」などを

ファミコン時代に送り出していく事となった。

 

 

2002年 3月17日

2003年 9月 1日訂正