レトロゲームレビュー/ゲゲゲの鬼太郎 〜妖怪大魔境〜

ゲゲゲの鬼太郎 〜妖怪大魔境〜

 

 

機種

ファミリーコンピュータ

発売元

バンダイ

ジャンル

アクション

発売日

86年4月17日

価格

4,900円

国内売上本数

125万本以上

プレイ時間

3時間以上

 

 

おい、鬼太郎!難しければいいってもんじゃないんじゃぞ。

 

 

グラフィック

鬼太郎の世界を良く表現できており、つまりかなり暗い雰囲気だ。

暗いのは雰囲気だけでなく、色合いものなので、少し見辛いかもしれない。

 

サウンド

アニメの主題化をうまいことアクション風にアレンジし、勢いのある曲にした。

しかし、それが永遠とループするので、だんだんとむかついてくる。

 

システム

何をすればいいのか知らない人は、分からないまんまかもしれない。

捻りを加えたつもりなのだろうが、もう少し分かりやすく工夫して欲しかった。

 

操作性

動きは早めで、向きを変えると滑る。ジャンプはさくさくとしており、なかなか

反応良く動いてくれるのだが、それを思う存分発揮する場面が無い。

 

プラス要素

鬼太郎ファミリーは各々の場面で登場するが、そこまで行けないかもしれない。

なんで?と思うほど難しかったり、攻略法が分からなかったりするからだ。

 

外観評価点

 

26

プレイ感想

スタートしてすぐに、だらしない鬼太郎のテーマが流れる。このやる気の無い

雰囲気がとても嫌だ。ステージに入ると、BGMは少しだけやる気が増すが、

何をしていいのか分からず、途方に暮れてしまいがち。先へ進めても、

難易度は高くなるばかりで、もはや、鬼太郎の魅力は無力と化していく。

結局、わけもわからず門前払いを食らったような気分になってしまった。

 

内容評価点

 

17

総合評価点

 

43

コメント

 キャラゲーは、その時点で、内容に関係なく注目を集められる利点があるが、

その世界観を表すことは、映画のゲーム化と同様に、とても難しいことである。

現在でさえ、完全に満足できるものはないのだから、当時ではもう大変。

よって、大半の作品は世界観をあらわすことを妥協し、題名のみを使わせて

もらうことになりがちであった。

 

 今作は、原作の人気のおかげとしかいいようが無いが、120万本を越える

大ヒット作品となった。しかし、内容の方は売上通りというわけにもいかず、

残念ながら、良い思い出になったという話はあまり聞かない。

 

 バンダイは、その後も「機動戦士ガンダム」を中心としたキャラゲーを世に送り

出すことになる。勘違いしやすいが、「ドラえもん」や「忍者ハットリくん」などは、

ハドソンから発売されており、必ずしも全ての人気キャラクターのゲームが

バンダイから発売されているわけではない、ということを憶えておいて欲しい。

 

 

2002年 8月25日

2003年11月10日訂正