レトロゲームレビュー/ゲゲゲの鬼太郎2 妖怪軍団の挑戦

ゲゲゲの鬼太郎2

妖怪軍団の挑戦

 

 

機種

ファミリーコンピュータ

発売元

バンダイ

ジャンル

ロールプレイング

発売日

87年12月22日

価格

5,500円

プレイ時間

20時間以上

 

 

RPGブームにあやかった、ゲゲゲの鬼太郎第2弾。

 

 

グラフィック

日本列島を舞台にしたフィールドマップは、おざなりで個性もなくかなりダメ。

ただ、戦闘はキャラクターの姿が見られるので、なかなか迫力は出ている。

 

サウンド

・・・あんまり憶えていないのだが(いいのか?)、原作の主題歌をベースにして

いたような・・・(曖昧ですみません?)。戦闘時もダーティーでテンションは↓。

 

システム

強制的に行動範囲を限定するバリアが少々嫌らしい。戦闘時には鬼太郎らしい

攻撃もある。だが、どれをとってもあまり賞賛できそうなものはなかった。

 

操作性

フィールドでの操作も、戦闘時の操作も、他のRPGとあまり大差はない。

問題なく遊べるだろう。

 

プラス要素

不可解なバランスと難易度の高さで、攻略はなかなか難しい。数々の妖怪が

登場するが、鬼太郎であるゆえの魅力と言うのはあまり感じられなかった。

 

外観評価点

 

27

プレイ感想

もう何処へ行ったらいいのか全然分からないのだが、なんとかボスを倒して、

猫娘を見つけて、と手探りで進んでいく。バリアのようなものが邪魔して進め

ないのがとても腹立たしい。敵の強さや経験値もめちゃくちゃでバランスも

非常に悪い。しらみつぶしにすれば進めるのだろうが、そんな知恵は当時の

自分にはなかった。ボリュームはけっこうあって、敵味方さまざまなキャラが

登場するが、話に脈絡がなく、楽んで進むことができなかった。

 

内容評価点

 

19

総合評価点

 

46

コメント

 前作「妖怪代魔境」が、「スーパーマリオ」によるアクションゲームブームに

乗っかったものだとするなら、今作は「ドラゴンクエスト」によるRPGブームに

乗っかった作品だと言ってしまってもいいのかもしれない。

 

 もし、上記の仮定が正しかったとしても、今作が独自の個性を発揮していれば

何ら問題は無いのだが、残念ながらそうとも言い難い。今作に個性があると

するならば、それは「ゲゲゲ鬼太郎」独自の登場キャラクターとその技くらいな

ものだった。根本的な違い、という個性がないのならば、せめてわかりやすく、

遊びやすくあって欲しいものだが、それさえも危うい。理不尽なバリアによって

行動範囲を狭められ、ザコに苦戦させられ、私にはクリアできなかった。

 

 時期的に見ると、今作が発売されたのは「ドラゴンクエストIII」が発売される

2ヶ月前となる。「ドラクエII」によってもたらされたRPGブームは「ドラクエIII」に

よって最高潮を迎え、この前後の時期が、ゲーム史上で最も多くのRPGが

発売された時期となった。

 

 

 

2002年6月4日

2005年9月12日訂正