レトロゲームレビュー/フロントミッション オルタナティヴ

FRONT MISSION ALTERNATIVE

 

 

機種

プレイステーション

発売元

スクウェア

ジャンル

リアルタイムシミュレーション

発売日

97年12月18日

価格

5,800円

国内売上本数

24万本以上

プレイ時間

20時間以上

 

 

オルタナティヴでありながら、オリジナルにも成り得るポテンシャル。

 

 

グラフィック

密林での静けさや、山岳や荒野などの雰囲気、WAW(ヴァーゲン〔機体〕)も、

細かく作り込まれていて、リアリティーは非常に高い。

10

サウンド

ミッション遂行時には、各機体の移動と、重火器系の効果音のみ。

ミッション内容説明時には、作戦開始前の緊張感漂うBGMが流れる。

 

システム

独特の操作方法と、常に時間が関係してくる事で、より戦略的にミッションが

展開する。戦況が目まぐるしく変化する中で、状況判断能力が必須となる。

 9

操作性

自分で機体を操作し攻撃するのではなく、全てを先に指示しておいて動かす。

上手下手はそれほど関係無いが、慌てると結構間違えたりするかも。

 

プラス要素

リアルタイムで進行する戦いに興奮し、上手に戦うために思考錯誤する。

じっくりですが、それがたまりません。たまにはまって動けなくなるので注意。

 8

外観評価点

 

39

プレイ感想

冒頭ミッションでの物静かな密林。そして、そこを歩くWAWの小隊の、

緊張感があるのか無いのかわからないような会話。その全体の雰囲気に、

今まで感じた事の無いような居心地の良さを覚え、いつのまにか自分は、

この世界に入り込んでいた。

敵小隊の動きを予測し、味方の小隊が最も有利になるようなルートを導き出し、

リアルタイムで指示していく。今シリーズ同様、ミッション終了後には、

次の戦いに備えて、WAWを自分の思い通りにカスタマイズしていける。

移動スピードがのんびりしていることに不満を覚える人もいるだろうが、

自分にとってはこれが絶妙。オルタナティヴどころか、こちらこそが

新のフロントミッションなのでは、と感じたことを恥じる気はさらさら無い。

 

 

内容評価点

 

41

総合評価点

 

80

コメント

 SFC時代の後期になって、始めて登場した「フロントミッション」であったが、

今シリーズは、シミュレーションにとどまらず、アクション(ガンハザード)、

そして今作のようなリアルタイムシミュレーションにも展開している。

 

 今シリーズは、戦時中を題材にした作品だけに、そのゲーム内容だけでなく、

世界観やストーリー、さらにはキャラクターメイキングなどを指示する人も多い。

ヴァンツァー(機体)の設計も重要なポイントで、この機体設計のおかげで、

フロントミッション独特の戦闘方式が完成し、

 

 今作は、あまりにも長いロード時間に不評の多かった、「セカンド」の影響を

大きく受けてしまったせいか、今シリーズらしくない売れ行きとなってしまった。

しかし、プレイした人達の中には絶賛する人も多く、「ガンハザード」と共に、

亜流とされ、本シリーズと比べ売れ行きでは敵わない2作品も、その内容は

本物であったと言え、ファンなら是非プレイしておくべきだと思うのである。

 

 

2002年 7月 8日

2003年 8月28日訂正