レトロゲームレビュー/ファイナルファンタジーIX
ファイナルファンタジーIX
機種 |
プレイステーション |
発売元 |
スクウェア |
ジャンル |
ロールプレイング |
発売日 |
00年7月7日 |
価格 |
7,800円 |
プロデューサー |
坂口博信 |
ディレクター |
伊藤裕之 |
サウンドクリエイター |
植松伸夫 |
テーマソング |
白鳥英美子:『Melodies Of Life』 |
総制作費 |
40億円 |
国内売上本数 |
280万本以上 |
北米売上本数 |
110万本以上 |
プレイ時間 |
70時間以上 |
これからのFFのために。 これまでのFFとはここでお別れ。
グラフィック |
3頭身キャラによるムービーに違和感を覚えるかもしれないが、発売のたびに それまで限界だと思われていた壁をことごとく突き破ってくれるからにくい。 |
10 |
サウンド |
豪華なのは確かだが、FF特有の清涼感溢れる曲が減ってしまったのは残念。 特にボス戦の曲はお世辞にも良いとは言えず、通常戦闘もいまいちだった。 |
8 |
システム |
同じ武器を使い続けると、それぞれ固有のアビリティーを覚える事ができるが、 それ故に弱い武器を使い続けることも。全体的にはこれまでのFFの集大成だ。 |
9 |
操作性 |
今作も、押している方向通りに進まなかったりする。画面が複雑になれば、 その分だけ違和感は増す。それ以外の部分はほんと普通に操作できるのに。 |
9 |
プラス要素 |
キャラクターの性格と経歴が深く練りこまれており、徐々に明かされていく 彼らのストーリーをしっかり楽しみながら進められるだろう。恒例となった、 本筋以外の遊びもしっかり用意されており、ボリュームはもちろん満点だ。 |
10 |
外観評価点 |
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46 |
プレイ感想 |
急に3頭身に舞い戻ったキャラクターや、心地よさを感じられなくなってしまった サウンドに対して、違和感は少なからずあった。しかし、ザコとの戦闘でさえも、 常に危険が付き纏う、決して気の抜けない難易度の高さに熱くさせられ、 胸にそれぞれの思いを秘めたキャラクター達が作り出す、ファンタジーで 人間味溢れるストーリーに魅せられてしまう。見せる事はもちろんだが、 今作では、ゲームらしさ、ゲームとしてのおもしろさも光っていた。 |
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内容評価点 |
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45 |
総合評価点 |
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91 |
コメント |
まだ「FFVII」の画面写真で人々が湧き上がっている頃、ハリウッドでは既に 今作「IX」の開発が始まっていた。「VIII」をほっぽりだして「IX」に力を入れる ところを見ると、一ケタの最後の「FF」を締めくくる、今作への坂口氏の強い 思い入れを伺い知る事ができる。プレイした感じも、シリーズ内ではPS以前の 作品に近いものを感じる人が多く、これまでの「FF」に区切りをつける、という 役割にそぐわない出来だったと感じる。 さて、この先の「FF」だが、坂口氏はエグゼクティブプロデューサーに徹し、 あまり作品に口出ししないという。プロデューサーにはさまざまなクリエイターが 抜擢され、そのクリエイターの作風が作品に大きく影響していくということだ。 「X」には「V〜VIII」の開発に携わっていた北瀬氏が。オンライン専用となった 「XI」には「ゼノギアス」の田中氏が。そして「XII」には「伝説のオウガバトル」や 「ベイグラントストーリー」の松野氏が。といった具合だ。これからの「FF」が、 今まで以上に個性的な作品になる事は、もはや確実といっていいだろう。 最後に、劇場版「FF」にも触れておこう。「VIII」、「IX」の制作発表と共に 明らかとなった劇場版「FF」。「IX」を送り出した事で、こちらの制作も本格的に 最終段階へ入っていくだろう。そして、坂口氏が映画を目指してから 5年以上の時を経て、2001年、遂に劇場版「FF」は公開されることとなった。 |
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2002年 5月10日 2004年 2月11日訂正 |