レトロゲームレビュー/ファイナルファンタジーVI
ファイナルファンタジーVI
機種 |
スーパーファミコン |
発売元 |
スクウェア |
ジャンル |
ロールプレイング |
発売日 |
94年4月2日 |
価格 |
11,400円 |
プロデューサー |
坂口博信 |
サウンド |
植松伸夫 |
国内出荷本数 |
280万本 |
プレイ時間 |
50時間以上 |
全てのキャラを見てあげて下さい
グラフィック |
作品毎にきめ細かくなっていっていることがわかる。特にキャラクター以外の 部分(建物や背景)の雰囲気に気を使っているのがよくわかり、非常に美麗だ。 |
10 |
サウンド |
ロックのテーマは勇ましく、ティナのテーマは切な過ぎる。戦闘は相変わらず 渋くて、ケフカのテーマは印象的。今作もほんと心に訴えてくるんだよなぁ。 |
10 |
システム |
ジョブチェンジはないが、その分キャラクター毎に特徴的な特技を持っている。 魔石システムは斬新ではあるが、このままではただの作業になりがちかな。 |
9 |
操作性 |
マッシュの特技がコマンド式だったので少し手間取ったが、そのほかの部分は プレイ全体を通して苦になった覚えが全くない。移動もスムーズで快適だった。 |
9 |
プラス要素 |
それぞれの仲間がそれぞれに大きなストーリーを抱えておりとても興味深い。 後半はかなり自由度が高くなり、やりこみ要素も増えてくる。シャドウは・・・。 |
9 |
外観評価点 |
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47 |
プレイ感想 |
まずは最高級のグラフィックを誉めておこう。今作はキャラクターそれぞれが 持っているシナリオを、これでもかと際立たせているように思える・・・というか、 キャラクターそれぞれのシナリオに沿ってストーリーが展開していっている。 これによって一人一人の存在感は大幅に増し、愛着も沸いてくるというものだ。 キャラクター毎のテーマ曲も実に個性的で、今作のコンセプトを象徴している。 また戦闘では彼らの特技を生かして、これまた個性豊かな戦闘が体験できる。 後半に入ると、ストーリーを追うだけだった前半とは逆に自由度が大きく増して、 イベントをこなしたり強力なボスと戦いに行ったりと、遊び方も変わってくる。 ラスボスもそうだったが、終始キャラを中心にして楽しめる作品だった。 |
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内容評価点 |
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46 |
総合評価点 |
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93 |
コメント |
今作が発売される頃には、FFは「システムの奇数、シナリオの偶数」と 良く言われるようになっていた。もちろんスタッフはそんなつもりで製作していた わけではなかったのだろうが、確かに「I」,「III」,「V」にはジョブチェンジがあり、 特に「III」と「V」はこれを極めるためにやり込むこと人が多かったのは確かだ。 しかし、偶数作品がシステム的に劣っていたか?というと決してそうでもない。 熟練度システムの「II」、アクティブタイムバトルを初めて採用した「IV」、そして 魔石システムの今作・・、さらにはこの先発売されていった続編を見ていれば その答えはもはや自明である。これもまた、FFのスタッフがいつも念頭に おいている“今出せる力の全てを出し切ろう”というスタンスの現れなのだろう。 さて、この先FFは大容量を求めて任天堂ハードを離れることとなった。 それは、任天堂とスクウェアの間でいざこざがあったからだとも言われたが、 さらに綺麗なビジュアルを求めていたスクウェアにとっては、当然の選択だった に違いないのである。とにかく、現在にも至るこのソニーの圧倒的な勢力状況は この直後に決定することとなったのである。 |
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2002年 3月21日 2005年 7月26日訂正 |