レトロゲームレビュー/ファイナルファンタジーIV

ファイナルファンタジーIV

 

 

機種

スーパーファミコン

発売元

スクウェア

ジャンル

ロールプレイング

発売日

91年7月19日

価格

8,800円

プロデューサー

坂口博信

サウンド

植松伸夫

キャラクターデザイン

天野喜貴

国内出荷本数

182万本

海外売上本数

34万本

プレイ時間

40時間以上

 

 

正直言って、ストーリーなんて覚えてやしない。

 

 

グラフィック

町やフィールド、ダンジョンなどは、それほど劇的な変化は見せていなかった。

そのかわり、戦闘画面に完全な背景が付き、場のつながりが良くなっている。

10

サウンド

音質の向上は明らか。時には胸を貫くように切なく、透き通ったBGMを。

時には、力強くも嫌味の混じったBGMを。心に突き刺さる渋い曲ばかりだ。

10

システム

あらかじめ行動する順番が決まっているターン制ではなく、常に時間が動き、

ゲージの溜まった者が、好きなタイミングで行動できるアクティブタイムバトル

へと進化した。とてもシンプルなシステムになっており、ジョブは無くなっている。

 9

操作性

厄介だと思える操作が、ほぼ皆無となった。とはいっても、もちろん最低限の

操作は必要。欲を言うと、もう少し主人公の移動速度が速くなればいいなあ。

 9

プラス要素

最初から最後まで、ほとんど寄り道的な要素はなく、決められた順路を通り、

ここでこのキャラクターのこういうイベントを見なさい、と言われている感じだ。

ボリュームはそこまでたっぷりとは思えない。キャラは多く、確かに魅力的だ。

 

外観評価点

 

44

プレイ感想

始まった瞬間から、紛れも無いFFを感じた。飛空挺の上で始まる冒頭。

歯向かう相手も、赤い翼の隊長セシルの圧倒的な強さになす術はなかった。

そんなインパクトの強いところなんかは、さすがFFと感じるところだろう。

一新された戦闘システムだが、それほど焦る必要もなく、それ以外の

システムもこれ以上無いほどシンプルで、初心者でも余裕綽綽間違いなし。

結局、今回のFFは、シナリオを楽しんでください。とうい雰囲気なのだが、

シナリオ自体はあまり覚えてなく、シナリオと言うよりは、竪琴のギルバート、

セシルの聖戦士(パラディン)への覚醒、パロムとポロムの石化など、

次々と入れ替わるキャラクター達のイベントが、強く心に残る作品だった。

 

内容評価点

 

42

総合評価点

 

86

コメント

「ファイナルファンタジーIV」は、開発が始まった時点では、ファミコン用ソフト

として開発が進められていたが、開発が進むに連れて、そのクウォリティーが

「V」とあまり変わらないと判断され、当時スーパーファミコン用ソフトとして

開発されていた「V」を「IV」に繰り下げるという形で発売する事となった。

 

今作は、バトルシステムが大きく見直されている。全てのRPGの基準であった

「ターン制バトル」から、常に時間が動き続ける「アクティブタイムバトル」へと

変更されたのだ。このシステムには、単純さを求めるファンの批判もあったが、

常に進化を求めるFFシリーズの証として、この先も使われていく事になった。

 

とは言え、今作のシステムは、全体的に見てみるととてもシンプルである。

「X」を「W」に、という急な事態?がそうさせてしまったのかもしれないが、

やはり、スーパーファミコンでの第一作として、改めてできるだけ多くの人に

プレイしてもらいたかったからなのだろうと思っている。

 

 

2002年 3月20日

2004年 1月 8日訂正