レトロゲームレビュー/ドラゴンクエストVI 〜幻の大地〜
ドラゴンクエストVI
幻の大地
機種 |
スーパーファミコン |
開発 |
ハートビート |
発売元 |
エニックス |
ジャンル |
ロールプレイング |
発売日 |
95年12月9日 |
価格 |
11,400円 |
シナリオ |
堀井雄二 |
サウンド |
すぎやまこういち |
キャラクターデザイン |
鳥山明 |
国内出荷本数 |
320万本 |
プレイ時間 |
80時間以上 |
50時間の特大ボリュームにあなたはご満悦?それとも・・・
グラフィック |
繊細で緻密に書き込んであるが、ドラクエらしい柔らかさもしっかり保っている。 戦闘ではついに(ようやく?)モンスターが動くようになり、臨場感が増した |
9 |
サウンド |
冒頭の村の曲は、聖霊の儀式の夜では雰囲気ががらりと変わってステキ。 ストーリーにあわせてか、フィールドや戦闘ではいまいち勢いが足りていない。 |
9 |
システム |
前作のモンスターシステムと「III」の天職システムを引き継いだ豪華システム。 しかも天職システムは大幅にボリュームアップし、イライラするほどやり込める。 |
10 |
操作性 |
移動速度が早めだからか、それともレスポンスがいいからなのか・・?とにかく、 これまでのシリーズの中では最も触り心地がいい。戦闘もいつも通りで無難。 |
9 |
プラス要素 |
ストーリーは「IV」からの天空シリーズの締めくくりという事で興味深く楽しめる。 そして上級職を極めたり裏ダンジョンに行ったりして、合計50時間以上遊べる 特大のボリュームにおなか一杯・・・。ゆっくり気長に遊ぶにはもってこいだ。 |
10 |
外観評価点 |
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47 |
プレイ感想 |
最初の焚き火を消すか・・・。結局、以後の展開には全く関係なかったのだが、 これだけのことが学校で話題になる。ん〜、押える所を押えてくるというか、 堀井さんらしいというか、なんとも憎い演出だ。ストーリーは多くの謎を含み、 一転二転したりで、プレイヤーの興味は終盤まで尽きることはないだろう。 戦闘では、職業毎に個性的な特技がいくつか用意されているでおもしろい。 何度も戦って職業を極めることで、上級職に転職できるという相乗効果もある。 職業によっては非常に厳しい戦いを強いられることになるが、それもご愛嬌か。 ただ、後半になると職業をマスターするためにだらだらと戦闘を繰り返すことに なるだろう。それさえなければ最高だったが、それでも、裏ダンジョンも含めて 合計50時間以上、たっぷりと楽しんでしまいました。 |
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内容評価点 |
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47 |
総合評価点 |
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94 |
コメント |
今作は「IV」から続く天空シリーズの始まりの物語と位置付けられている。 今作は、前作から引き継いだモンスターシステムと、「III」の転職システムを よりボリュームアップさせたものを併せ持った、シリーズの集大成といっていい。 しかし、なんといってもこの50時間という驚くべきボリュームの多さには、 多くの人が圧倒されただろう。そしてこれは、開発期間の増加の原因そのもの であると言って間違いない。開発期間は、シリーズが進むに連れて増していき、 それと共に開発費も増していく。よって失敗は許されなくなる。一気に話しが 暗くなってしまったが、この悪循環がこれからのドラクエ関係者に与えた影響は とてつもなく大きなものとなっていくことが、後の流れからも見て取れる。 今作が発売する2年前に「ドラゴンクエストT・U」が、そしてこの1年後には 「ドラゴンクエストV」がスーパーファミコンでリメイクされることとなったのだが、 その理由の一つに開発費の問題が絡んでいるのは疑いの余地がないからだ。 とにかく、苦しい立場であるはずの開発陣は、次回作の「VII」に向けて、 再び自らの首を締める、ひじょ〜に長い開発期間へ入ることとなる。 |
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2002年 3月 6日 2005年 7月26日訂正 |