レトロゲームレビュー/ドラゴンクエストW 〜導かれし者たち〜
ドラゴンクエストIV
導かれし者たち
機種 |
スーパーファミコン |
開発 |
チュンソフト |
発売元 |
エニックス |
ジャンル |
ロールプレイング |
発売日 |
90年2月11日 |
価格 |
8,500円 |
シナリオ |
堀井雄二 |
サウンド |
すぎやまこういち |
キャラクターデザイン |
鳥山明 |
国内売上本数 |
310万本 |
プレイ時間 |
30時間以上 |
新システムが賛否両論を呼んだ、シリーズきっての意欲作。
グラフィック |
微妙なところだが、前作よりも線が細くなり、薄めの色使いになったような感じ。 ただ大きな変化は見られず、戦闘時の背景も依然として真っ暗だった。 |
8 |
サウンド |
戦闘でも、フィールドでも、町や村や城の中でも、前作に負けず劣らず 素晴らしい曲ばかり。章ごとのシナリオのおかげか、曲数もかなり増えた。 |
10 |
システム |
章区切りのシナリオには賛否両論あるが、おもしろい試みではないだろうか。 転職はできなくなったが、代わりに職業の違う仲間がたくさんいるので自由に パーティーを組める。戦闘での行動はAIに任せられるが、暴走する奴も・・・・。 |
8 |
操作性 |
シリーズ毎に少しづつだが確実にプレイしやすくなっていっているのがわかる。 今作からは、戦闘中に主人公以外は自動で戦ってくれるようにもできる。 |
7 |
プラス要素 |
章立ての構成はプレイ自体にはほとんど関係しないが、それぞれにキャラに シナリオを用意した分、魅力も増して感じられるだろう。オート戦闘はいまいち。 遊び尽くしたいファンにうってつけな、小さなメダル、カジノ、裏ボスが登場した。 |
9 |
外観評価点 |
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43 |
プレイ感想 |
まずはライアン一人で寂しくスタート。ホイミンとの出会いは何だか嬉しかった。 こうしてキャラクター毎にシナリオがあると、やはりキャラクター達の存在感や ストーリーの幅、重みは増して感じられる。もちろん、ストーリーが強い分だけ 自由な行動は制限され、半ば強制的に進まされている気分になることもある。 とはいってもそれは4章までの話。5章に入った途端に自由度は一気に上昇。 船で行きたいところへ行って、戦闘してレベルを上げて、お金を貯めて装備を 買うのはやっぱり楽しい。なんだかんだ言っても今作も紛れも無くドラクエに 忠実な作りなわけで、だから前半の章立ての部分の是非はどうでもいいのだ。 |
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内容評価点 |
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44 |
総合評価点 |
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86 |
コメント |
前作の異常なまでの大ヒットが、「ドラゴンクエスト」スタッフ達(堀井氏)に、 どれほどの自信を植え付けたのかは予想もつかないことだが、今作には数々の 冒険的要素が組みこまれている。 その一つは何と言っても章区切りのシナリオだ。このことは発売前から話題に なっていた。今作では「II」のように仲間になるキャラが最初から決まっており、 そのキャラの紹介を兼ねて、章毎にそれぞれのキャラたちが物語が進んでいく。 それによってキャラ一人一人がしっかりと際立ち、ストーリー全体もハッキリした ようにも思える。そして主人公が最終章になってようやく登場するのである。 「ドラクエ」というタイトルでなければ、ここまで話題にはならなかっただろうが、 後にも先にもこれっきりの構成だった。 もう一つの冒険的な要素は、戦闘に出られるのはいつも通り4人だったが、 それ以上(全8人)の仲間を馬車で連れて冒険できる事である。それによって 戦闘に出すキャラクターを選んだり、それぞれの役割を分担することで、戦闘の 幅が広がったといって良いだろう。更に今作では、主人公以外の戦闘コマンドを 自動でやってくれるAI機能が追加された。これは後に標準システムとなって いったわけだが、今回はクリフトが無意味にザラキを連発して、酷評だった。 最後に、今作は01年11月22日にPSでリメイクされている。「VII」の開発 ツールをそのまま流用している感がバレバレではあるが、一から作り直すのも 確かに辛いしね。もちろんおまけ要素も追加され、ピサロが仲間になるなど、 久々にプレイする意欲をそそるための最低限の努力はしているようだ。 |
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2002年10月19日 2004年 1月 6日訂正 2005年 9月 2日訂正 |