レトロゲームレビュー/ドラゴンクエストU 悪霊の神々

ドラゴンクエストII

悪霊の神々

 

 

機種

スーパーファミコン

開発

チュンソフト

発売元

エニックス

ジャンル

ロールプレイング

発売日

87年1月26日

価格

5,500円

シナリオライター

堀井雄二

サウンドクリエイター

すぎやまこういち

キャラクターデザイン

鳥山明

総出荷本数

240万本

プレイ時間

40時間以上

今作の批評家

横山貴志

 

 

RPG主流時代への大いなる布石。

 

 

グラフィック

前作と比べるといろんな意味で進化しており、見た目のしょぼさが無くなった。

戦闘では、背景こそ無くなったが、2体以上のモンスターの表示が可能になり、

違う意味で迫力が増した。

 

サウンド

まず、曲数が格段に増え、音質も良くなっている事が挙げられる。

が、これくらいは当然かな。しかし、今作の曲は、プレイヤーそれぞれが

お気に入りの曲を持っている事だろう。

 8

システム

仲間が増えた事の意味は大きいが、それによってパスワードが以上に

膨大となってしまった。それ以外は効率よく進化しているし、短調になりがちな

買い物に、おみくじをつけたのもグー!

 

操作性

主人公のカニ歩きが改善されたことは、気分的にもとても気持ち良い。

それによって人々との会話や、扉などの面倒な部分も改善されている。

 

プラス要素

パスワードが異常に長いのと、少し敵が強すぎるのが難。はっきり言って、

序盤におおなめくじ3体が出たら確実に死にます。いろんな意味で自由度が

高くなっているので、ハマれる事は間違い無いんだけど。

 

外観評価点

 

35

プレイ感想

このRPGは、史上最大にクリアするのに苦労しました。

船の出現によって、ロトの装備類の収集など、自由度が大幅に増えたので、

学校に行ったとき、より会話が弾み、口コミやマスコミにも取り上げられたりで、

エニックスの利益は大幅増大、もはやマリオに次ぐドラクエ時代の到来だ!

がしかし、僕はあのクソ長いパスワードによって苦労した事しか覚えていない。

 

内容評価点

 

45

総合評価点

 

80

コメント

 前作の発売から半年ほどしか経っていないというのに、既にこの頃になると、

「ドラゴンクエスト」には結構な人気があり、今作は発売後すぐに品切れになる

ほどの大ヒット作となった。今作の進化部分を挙げるなら、前作と比べて世界が

4倍に広がったことと、3人のパーティーになったおかげで、戦闘、または

ストーリーの幅も広がったということだろう。 今作の大ヒットにより、業界には

「RPGは売れる」というイメージが浸透し、ドラクエを超えるべく、他社から

次々にRPGが発売される事になったのである。

 

 さて、「ドラクエ」といえば、普段はサウンドをあまり気にしない人でも、

1曲や2曲くらいお気に入りの曲があることだろうと思われる。

今回は、ドラクエの作曲を担当している、すぎやまこういち氏をご紹介したい。

 

 椙山浩一氏は1931年4月11日に生まれた。幼少時代から音楽が大好き

だった氏は、その頃から指揮者になるのが夢だったという。

「勉強は謎解きゲーム」と謳い、試験前日に麻雀をやっていても東大に合格した

という氏は、文化放送を経て59年、フジテレビの開局と同時に入社。

人気番組「ザ・ヒットパレード」のディレクターとして、テーマ音楽を作曲した。

 

 では、そんな氏が、何故ドラゴンクエストに携わる事になったのか。

「ゲーム音楽は、もっと素晴らしくあるべきだ。」これは、ある作品(ゲーム)を

遊んだときに氏が口にした言葉だ。エニックスは、この言葉に敏感に反応し、

“わが社は現在ある画期的なソフトに取りかかろうとしています。是非その

ソフトの音楽を担当していただきたい。”とお願いしたという。

 

 まあ、こんなところで簡単に説明してみたものの、すぎやまこういち氏を

ここで紹介しきるなんて事は、到底無理なお話。もしよろしければ、是非自分で

調べてもらえれば、もっと詳しくわかると思います。きっとビックリしますよ。

 

 

1999年 8月

2002年10月27日訂正

2003年 8月14日訂正