レトロゲームレビュー/ドラゴンボールZ 超武闘伝2
DRAGON BALL Z 超サイヤ伝説
機種 |
スーパーファミコン |
発売元 |
バンダイ |
ジャンル |
カードバトルRPG |
発売日 |
92年1月25日 |
価格 |
9,500円 |
出荷本数 |
125万本 |
プレイ時間 |
30時間以上 |
SFCの本、遂にスーパーサイヤ人が我々の前に姿を現した。
グラフィック |
鮮やかな色と滑らかな線。ハードの性能を生かし、格段に原作に近づいた。 特に強化されたと感じるのはキャラのアイコンと戦闘での必殺技のシーンだ。 |
8 |
サウンド |
全体的にシリーズの雰囲気を受け継いでおり、違和感はないが、 何度も繰り返し聞くことになるのでさすがに飽きてしまう。 |
6 |
システム |
ほとんどの部分がシリーズの集大成としてまとまっているのでわかりやすい。 努力次第で死ぬはずのキャラを助けられるのは、ゲームならではの楽しみ。 |
8 |
操作性 |
戦闘での操作はカードを選ぶだけなので問題はない。マップでの移動は、 操作自体は簡単だが違和感がある。全体的に見るといまいちという印象。 |
6 |
プラス要素 |
ストーリーや敵キャラの戦闘力など、再現度は非常に高い。マップでの移動や 単調な戦闘は飽きてしまうかも。バグが多いのは考え物だが、そのことや Z戦士の生死を操れることは、ファンにとってとても嬉しいやりこみ要素だ。 |
8 |
外観評価点 |
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37 |
プレイ感想 |
冒頭のラディッツとの戦いは、原作と同様にご飯の一撃なくして勝機はない。 だが、原作通りに戦わなければいけないのはここだけ。その後は大筋の流れ 修行がやけに長くて疲れるところも、原作の再現といえばそうだが・・・。 マップ移動中はオリジナルのザコが次々に現れかなりイライラする。 しかし、悟空の到着に興奮し、とびっきりの必殺技を叩き込んでやるときの ドキドキは、原作で感じるそれとほとんど遜色ないものがあり、 ドラゴンボールらしさはしっかり味わえる。味方の戦闘力が跳ね上がるなどの バグが多いのもご愛嬌と受け取ればいいのではないだろうか。 |
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内容評価点 |
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36 |
総合評価点 |
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70 |
コメント |
SFCへ舞台を移してのドラゴンボールシリーズ第一弾は、前作からの カードバトルを引き継いだ作品となっている。しかし我々を興奮させたのは、 そんな見慣れたゲームシステムではなく、SFCでより色鮮やかに蘇った Z戦士達と、スーパーサイヤ人へと覚醒した孫悟空だった。 ナッパ相手に為す術のないZ戦士達・・・。そして悟空の到着。 当時の私が、“ドラゴンボールのお約束”という存在に気付いていたとしても、 このシチュエーションで興奮せずにはいられなかっただろう。 同じように、フリーザ戦でもあの興奮が蘇る。20倍界王券かめはめ波に 超特大の元気玉。それさえも払いのけるフリーザ・・・。クリリンの死を経て スーパーサイヤ人に覚醒する悟空を前に大興奮していた。 本作は、SFCによりこれらのイベントをよりリアルに表現したことが 最大の売りだったと考えられるが、本作にはもう一つ評価できる部分がある。 それは、キャラクターの生死を操ることができるという部分である。 例えば、ヤムチャやチャオズを連れてナメック星へ向かうこともできるし、 また、クリリンがフリーザにやられる必要もないのである。 これによって、プレイの幅は大きく広がっている。 本作から7ヶ月後の同年8月、FCで発売された「III 烈戦人造人間」を最後に、 本シリーズは格闘アクションゲーム「超武闘伝」へと移行していくことになる。 2007年1月17日 |