レトロゲームレビュー/ドラゴンボール 神龍の謎

ドラゴンボール 神龍の謎

 

 

機種

ファミリーコンピュータ

発売元

バンダイ

ジャンル

アクション

発売日

86年11月27日

価格

4,500円

プレイ時間

10時間以上

 

 

ハチャメチャなのは、必死に再現した結果だった。

 

 

グラフィック

淡白な色使いはいいが、半笑いの悟空と意味不明な敵キャラはまずかった。

ステージの構成はなかなかおもしろいが、もう少し大胆さも欲しかった。

 

サウンド

会話シーンや特別ステージでの「摩訶不思議アドベンチャー」のアレンジは

気分がいいが、通常ステージの曲はいまいちでさらに短くループしていまいち。

 

システム

体力と残り時間を一つの数値で表している。おかげで緊迫感は増しているが、

難易度を非常に高めてしまっている。隠し部屋などの要素があるのは嬉しい。

 

操作性

悟空であると考えるとこれはどうだろうか。通常のステージでも横画面の特別

ステージでも、悟空らしからぬ動きにがっかり。攻撃もなかなか当たらないし。

 

プラス要素

難易度が高く、隠し要素も次々と発見できるので、いろいろと遊べる事は確か。

お馴染みのキャラと、ストーリーが再現されているのも確かだが、

肝腎なアクションが、原作ほど再現されていないのは残念なところだ。

 

外観評価点

 

27

プレイ感想

情けない悟空の顔を見て少しがっかりするかもしれない。動かしてみると、

走り方もパンチもとても悟空だとは思えずに、さらにがっかりしてしまうかも。

体力はダメージや時間と共に刻々と減っていき戦略的な技術が必要となるが

プレイヤーを一方的に焦らせるだけで逆効果の方が大きい。横画面時のときの

アクションでは、ようやく悟空らしさが出てくるのでいい感じ。ヤムチャ、牛魔王、

ピラフ達と戦いは手に汗握る。ただ、中盤以降はすぐに追い詰められてしまい、

コンテニューもできないので普通の人はクリアは無理。クリリンとも戦えるが、

そこまで行ける子供(自分も)なんてほとんどいなかっただろう。

 

内容評価点

 

23

総合評価点

 

50

コメント

 毎度ながらご説明しよう。1985年、週間少年ジャンプにて連載を開始し、

翌86年には既にアニメ化されるという、爆発的な人気を得たドラゴンボール。

さらに86年末にはゲーム化まで成し遂げてしまったのだから、超大物である。

その後、原作の方はさらに人気が上昇し、バトルものの漫画ブームにさらなる

拍車をかけることとなったのだが、今作「神龍の謎」を紹介するに至っては、

残念ながらあまり気が進まない。

 

 まず原作の性質上、アクションを選んだのは間違いで無いように思われる。

しかしこの時代だ。FCの性能と十字キー、ABボタンだけで、悟空の動きを

完全に再現できるはずはない。そして、それができないからといって、妥協して

デフォルメしたシンプルなアクションにするならば、悟空を使うのはギャップが

大きすぎて逆効果である。

 

 バンダイはこれを悟ったのか、次回作で劇的な変更を見せる事となる。

 

 

2002年 9月18日

2003年12月 3日訂正