レトロゲームレビュー/チャレンジャー

チャレンジャー

 

 

機種

ファミリーコンピュータ

発売元

ハドソン

ジャンル

アクション

発売日

85年10月15日

価格

4,900円

プレイ時間

5時間以上

 

 

俺のチャレンジ精神を見事に打ち砕いた。

 

 

グラフィック

青い空の下、猛スピードで走行する列車というシチュエーションは気分がいい。

でも、シーン(ステージ)2から一気に暗い雰囲気に突入していきます。

 

サウンド

シューベルトの軍隊行進曲の後半を勝手にアレンジして、軽快でスピード感に

溢れ、おまけに警笛?で列車らしさもしっかり表現してしまっている。あっぱれ。

 

システム

Bボタンでジャンプ。シーン1が横スクロールでシーン2が縦横スクロール。

難易度も細かく決められるなど、これはマリオとの差別化を図ったのか。

 

操作性

せわしなくナイフを投げたり軽快に走ったりする主人公だが、ジャンプの軌道は

かなり嫌らしく、けっこう悩まされた。

 

プラス要素

シーン2はステージが非常に広く、クリアは超困難。難易度を低くしても難しい。

しかし、それを越えると残りはほとんどないので、ボリュームは少ない。

 

外観評価点

 

31

プレイ感想

あまり見たことないような難易度設定からゲームスタート。新幹線?と軽快な

BGMで気分よくスタートできる。ナイフも快調でバシュバシュっと進んでいき、

最初のステージはなかなか気持ちよかったのだが、問題は次のステージ。

どこに行ったらいいのかわからないし、時間制限はあるしで、ストレスが溜まる。

おまけに全体のボリュームも少ないので、物足りないというのが正直な感想だ。

 

内容評価点

 

22

総合評価点

 

53

コメント

 「スーパーマリオブラザーズ」が発売されてから、約1ヶ月後に発売される

こととなった今作だが、「マリオ」が大ブレイクするのはもう少し後の事であるし、

開発期間を考えてみても「マリオ」を意識した作品ではないと考えられる。

その事が「マリオ」と正反対のボタン配置や、細かな難易度設定などがある

要因だと考えられるが、この後に「マリオ」に対抗して発売された数々の類似

アクション作品と比べれば、今作は完全にそれらとは違うものだとはっきり

区別でき、人々の記憶にも残っていくような存在感を放っている。

 

 ”「マリオ」はお手本です。”という台詞は良く聞くが、「マリオ」に近づく事が

それほど大切なことだとは思えない。最も大切なのは、その製作者のみが

表現できるオリジナリティー(独自のおもしろさ)であり、“これはおもしろい”、

ならばそれをゲームでどう表現するか、が問題なのである。「マリオ」はまさに

その一連を成功させた例であり、そういう意味でのお手本である。だから、

いくら「マリオ」に近い作品を作ることができたとしても、それにはほとんど意味

なんか無いと思うのである。

 

 

2002年 9月 3日

2003年 9月23日訂正