レトロゲームレビュー/ブレス オブ ファイアII 〜使命の子〜

ブレス オブ ファイアII

〜使命の子〜

 

 

機種

スーパーファミコン

発売元

カプコン

ジャンル

ロールプレイング

発売日

94年12月2日

価格

9,980円

推定国内売上本数

30万本

プレイ時間

40時間以上

 

 

主人公「リュウ」、ヒロイン「ニーナ」の直球ど真ん中勝負第二弾!

 

 

グラフィック

町や村はしっかりと書き込まれており、質感や素朴な雰囲気が良く出ている。

クォータービューな戦闘は、敵キャラが相変わらず生々しくて非情にクールだ。

 8

サウンド

ダンジョンでは重苦しく、フィールドでは力強く、ミニゲームでは楽しく、戦闘中は

激しく、町や村では穏やかに。ということで、とても基本に忠実なBGMだった。

 8

システム

前作同様、各キャラクターに得意分野があり、釣りをしたり、狩をしたりできる。

新要素は、人を集めて自分の町を作る共同体。他にも、精霊と合体したり、

相手が自分をどう思っているかで色が変わる宝石など、いろいろやっていた。

 9

操作性

釣りや狩のミニゲームも含めて、操作が苦痛に思ったことはほぼ無かった。

ただ、とてもRPGらしい硬い動きで、気持ちよいと思ったこともほぼなかった。

 8

プラス要素

キャラクターそれぞれにはっきりとした個性が出ていて、愛着は湧き安いだろう。

さらに、彼らの特殊能力は、楽しめて役にも立つ。さて、問題は難易度の高さ。

敵は強く、お金もなかなか溜まらない。コツコツと戦闘を重ねる根気はあるか。

 

外観評価点

 

39

プレイ感想

かなり重っ苦しいお話しからスタートするのだが、すぐにボッシュが仲間になり、

ザコとの戦闘が始まれば、もう完全に普通のRPGと化す。お馴染みの釣りや、

狩をうまく利用して、金銭的に有利に進めるのがベターだ。あとは、テンポ良く

仲間が増えていき、ヒロインのニーナや、異常に弱いタペタ、お堅いランドなど、

キャラの緩急はしっかり押さえてあった。ただ、常に厳しい戦闘を強いられ、

レベルを上げてもなかなかその状況が打破できないのは、どう感じるだろうか。

まあそれでも、共同体に人を集めたり、精霊との合体で強くなったりして、

ラスボスとのギリギリの戦闘を何とか成し遂げれば、一様な満足感に包まれ、

辛く悲しかろうと、しっかりとまとめられたエンディングに納得することだろう。

 

内容評価点

 

40

総合評価点

 

79

コメント

 副題の“使命の子”は“しめいのこ”ではなくて“さだめのこ”と読む、とどこかで

聞いた覚えがあるんですが・・・、ひょっとして夢だったのでしょうか・・・・。

まぁとにかく参りましょう。現在でもなおカプコンの看板RPGとして広く有名な

「ブレス オブ ファイア(以下ブレス)」。このシリーズの記念すべき第一作目と

なった「竜の戦士」が発売されたのは93年4月3日のこと。私は当時、これを

しっかり楽しむのと同時に、ギリアムの大ファンだったのですが、残念ながら

ほとんど記憶が無く、よって批評は辞退せて頂く事にしました。本当に申し訳

ないのですが・・・、よろしければ誰か私の代わりに書いて。お願い。

 

 コホン・・・では改めて。「ブレス」の主人公の名前はリュウ。なんだか同社の

「ストリートファイター」の主人公と全く一緒の名前なのだが、そんなことは誰もが

気にしていただろう・・・・あれ?

 

それはさておき、「ブレス」には人々を頷かせる力があったとしか思えない。

人間以外の様々な種族が存在し、それぞれが特徴を持ち、それが仲間になる

キャラならば、その特技(釣り、狩など)を存分に生かして世界を広げてくれる。

難しさや深さはなく、分かりやすくて受け入れやすい世界観が好印象だった。

こうして「ブレス」はカプコンの看板RPGとなり、2〜3年の発売間隔を慎重に

守り続けながら、「II 〜使命の子〜」、「III」、「IV 〜うつろわざるもの〜」と

順調に続編を発売し、30〜50万本のヒットを続けていったのである。

 

 最後に、もしもこれから初めて「ブレス」を体験するという方へ。今シリーズには

古き良きと言える程度の歯応えがある・・・という事を軽く心に留めておくと、

挫折する事も減ることだろう。「V ドラゴンクォーター」なんかは特に要注意だ。

ちなみに「I」と「II」は、少々変更が加わった復刻版がGBAで発売されている。

定価は2作とも4,800円と決して安い買い物ではないが、記憶用メモリの

バッテリー切れや、端子の接触に不安のあるSFC版を探すよりは、こちらを

選んだ方が安全だろう。

 

 

2004年 1月13日