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機界新種について考える

勇者王ガオガイガー、最後の、そして最悪の敵、「機界新種」。それはEI−01(パスダー)により卯都木命の体内に植えつけられたゾンダーとは全く別種の"種子"が、成長したものです。ここではそんな機界新種について考えてみたいと思います。


機界新種はZマスターの消滅後も活動が可能でした。
これは言い換えれば機界新種はZマスターの制御下にないと言う事です。
そして、その能力は「機界昇華を超えた物質昇華」。
この二つの事実からパスダーは自分の手に負えない怪物を作り出したと言う結論が導きだされます。

ちなみに物質昇華された物質は絶縁体と化し、Gストーンですらただの石ころと化してしまいます。比喩的な表現をするなら「あらゆる物質に死をもたらす」といったところです。

しかし、変ではないでしょうか?
卯都木命がGGGの隊員になってGストーンのエネルギーに接する機会を得るなど、地球に落下した直後のパスダーにわかるでしょうか?、
いえ、そもそも卯都木命はパスダーが落下した際に発生した火災によって危うく命を落とす所だったのです(事実、彼女の両親は死亡しています)。
今にも死ぬかもしれない相手に何を期待して"種子"を埋め込むと言うのでしょう?
パスダーともあろう者が行う行為にしてはあまりにも運任せで、お粗末です。
もちろん、他にも"種子"が埋め込まれた人間がいるかもしれません。
が、それだって運任せである事には変わりありませんし、それ以前に機界昇華してしまえばどんな"種子"を人間に植え付けても意味がないのです。

ここで考え方を変えてみましょう。
今まではパスダーが機界新種(というか新しいゾンダー)を造り出す為に"種子"と仮定して話を進めていましたが、別の目的であったと仮定します。
全く別の目的で植え付けた"種子"が卯都木命の中に潜み、様々な経験を経て、機界新種へと変質していったと仮定するのです。 パスダーが何故、"種子"を植え付けたのかは推測で語るしかありませんが、推論を述べさせてもらうなら、パスダーは地球人のデータを得る為のある種の調査用端末として"種子"を植え付けたのではないでしょうか。 地球人は機界昇華すべき対象です。地球人とゾンダーメタルとの相性や地球人の頑強さなど調べるべき事は多かったはずです。ならば手っ取り早く調べる為に目の前にいる人間に早く端末を埋め込んでデータを取るぐらいの事をしても不思議はないとは考えられないでしょうか。
"種子"が卯都木命の中枢神経に擬態していた、というのも卯都木命の生態データを収集する為の措置だったとの推論も可能です。
必要なデータさえ採れれば後は卯都木命がどうなろうともパスダーには関係ありません、もちろんあのまま火災で死んでしまっても構わなかったのです。
が、卯都木命は一命を取り留めます。
パスダーに"種子"を植え付けられたまま。
調査用端末としての機能を終えた"種子"はそのまま、卯都木命の中枢神経に擬態し続け、運命の悪戯によりGエネルギーと接する機会を得てしまったわけです
あとは説明するまでもないでしょう。Gエネルギーと日常的に接し続ける環境が"種子"を変質させ、機界新種となるきっかけをつくってしまったのです。

もちろん、これはただの推論です。しかし、充分にあり得る推論であると思います。