源氏ファンの助け合い(^^)

源氏物語質問箱3

「げんじろーど」に集う素敵な
源氏物語仲間が回答してくださいました。
ありがとうございますm(__)m

春菜
さんの疑問
藤壺中宮は、姪であり、源氏の妻である紫の上の存在を知っていたのですか?

・知っていました。「源氏が幼い妻を持った」というのは結構、知られていました。[たー坊]
・たー坊さまのおっしゃる通り、「源氏の最愛の妻・紫の上」というのは、よっぽどの世間知らずを除いて、都中の人が知っていたようです。ということで、当然、藤壺中宮も紫の上の存在を知っていました。[Miyabi]
・たー坊さん、Miyabiさん、ご回答どうもありがとうございました。[春菜]


すめらぎ
さんの疑問
光源氏の正妻格である紫の上。源氏の子を産んだ明石の君のことも、あとから来て正妻になった女三の宮のことも、快く思っていなかったようですが、はじめから正妻で、源氏の嫡男まで産んでいる葵の上のことは、いったいどのように思っていたのでしょうか・・・?

・紫の上が源氏と初夜を迎えたときすでに葵の上は亡くなってますし、紫の上自身成熟した大人というわけでもなかったので、葵の上生存の頃は嫉妬の対象にはなってないと思います。[えるるん]
・紫の上と葵の上とは12歳位、年の差があります。互いに(紫の上は葵の上、葵の上は紫の上の事を)知ってはいましたが二人は一度も会ったことはありませ ん。そもそも紫の上は葵の上が亡くなった後に妻になった(させられた?)訳で(方法があまりよくありませんが)それまで紫の上にとって源氏は兄みたいな感 じで夫としての感覚はなかったので嫉妬心は無いようです。逆に葵の上は「なんであんな娘に・・・」という感じでした。ただ、紫の上も妻になった後、「葵の 上」の話が源氏から出ると嫉妬心を見せていたのかも知れません。[たー坊]
・書き込み後に↑の、えるるん様の文が表示されていたので読んでみたところ、簡潔かつ核心的にまとめられていたので最終的には、えるるん様が言っている事で正しいと思います。[たー坊]
・えるるんさま、たー坊さま、ありがとうございました![すめらぎ]


えりか
さんの疑問
源氏が明石から京に戻り、冷泉帝の時代になってから右大臣一族はどうなったんですか

・隅に追いやられたと思います。[たー坊]
・右大臣は死んでしまい、弘徽殿大后の息子、朱雀帝も退位してしまうなど歴史の隅に追いやられ消えていきました。最終的にどうなったかは書かれていません。[たー坊]
・朧月夜が、言っています。(源氏に)「今は、父、右大臣も亡くなり、姉の弘徽殿大后も亡くなった。そして、私は、朱雀院についてゆきたい」と、ですから、この頃は、右大臣一族の権威は、衰えていたことが分かります。[桔梗]


早乙女
さんの疑問
雲居の雁・真木柱は美人だったのですか?そうでもなかったのですか?

・真木柱の母親は物語中では「美しい女性」と書かれていますので真木柱は美人であったと思います。雲居雁は「そこそこ美人」、「普通」、「まあまあ」という感じです。両者の結論は「絶世の美女」という訳ではないようです。ただ、末摘花と比べると遥かに美人ですが・・・。[たー坊]
・↑ 一応、両者は標準レベル、平均レベルには達しております。[たー坊]
・たー坊さん、ありがとうございました。悪くはない、なかなか…ぐらいだったのですね。[早乙女]
・雲居雁は普通の美少女レベルだったようです。[はや]



さんの疑問
藤壺中宮は、子供が何人おられたのですか?

・1人です。源氏との不義の子・冷泉帝だけです。[春菜]
・光源氏との、不義の子である冷泉帝、一人です。桐壺帝には、深く愛されたみたいですが、子は、儲けられませんでした。[桔梗]
・ありがとうございました。[松]


白梅
さんの疑問
第41帖は「匂兵部卿(にほふ兵部卿)」と「匂宮」のどちらが正式名称なのですか?前者が正式で後者が略称だと勝手に思ってたんですが。

・これは私の考えですが、21帖が「乙女」もしくは「少女」となっていることからどちらでも良いのかと思います。「乙女」「藤裏葉」「若菜上」そして今回の「匂宮(匂兵部卿)」などの帖の名前は最初から付けられていた訳ではなく後に付けられたものですので・・・。[たー坊]


ナナ
さんの疑問
中君って、匂宮と浮舟のことは知っていたんでしょうか?

・知っていたのかは微妙なところです。浮舟の関係者から中の君に送った手紙を匂宮が読み、彼女に興味を持ちました(「浮舟」の巻)。ただ、手紙を読んだことによる匂宮の心を中の君が察したとは言い切れません。最終的には中の君も知る事になります。[たー坊]
・た-坊様、ありがとうございます。浮舟が行方不明になった時点では、知っていたということでしょうか。[ナナ]
・引き続き、回答します。まだ、この時点で中の君が知っていたとは言えないのです。「夢浮橋」では知っていたのは確実ですがそれ以前だと知っていたかは 「微妙」としか言えないのです。ただ、終焉に近くなる程、知っていた可能性が高くなります。浮舟の件は「芸能スキャンダル」みたいな扱いだったので浮舟の 件は秘密裏に進んでいたからです。特に中の君は薫以外には秘密にしていました。[たー坊]
・引き続き、回答します。まだ、この時点で中の君が知っていたとは言えないのです。「夢浮橋」では知っていたのは確実ですがそれ以前だと知っていたかは 「微妙」としか言えないのです。ただ、終焉に近くなる程、知っていた可能性が高くなります。浮舟の件は「芸能スキャンダル」みたいな扱いだったので浮舟の 件は一部の人間を除き、秘密裏に進んでいたからです。中の君が「匂宮が浮舟に手を付けた」のを知ったらすぐに薫にその事を伝えると思います。[たー坊(訂正)]
・文に「?」なのがあったので訂正しました。名前に「(訂正)」が付けられているのをお読みください。[たー坊]
・すいません。大きく訂正します。「浮舟」の巻の最初の項を調べると知っているようです。匂宮が「あの女は誰?」と中の君に聞いています。けれどこれが匂 宮の心を察したとは言い切れません。ただ行方不明(宇治川に入水自殺)になった後、宇治川に入水自殺したことを薫から知らされます。ここで確実に彼女は三 角関係であった事を知ります。[たー坊(大訂正)]
・元々、匂宮は浮舟に関することを秘密にしていたので答えを出すのが実に難しいのです。回答に不手際があったこと、お詫び申し上げます。[たー坊(謝罪)]
・再度、本当にすいません。上記(「大訂正」と書かれた文)の事ですが薫からだけでなく女房から伝えられた。もしくは浮舟お付きの女房からの手紙などいろいろ考えられます。[たー坊]
・本当にご丁寧にありがとうございます。よくわかりました。[ナナ]


西条明菜
さんの疑問
光源氏はカッコよかったのですか

・はい!!!子供のときから超!美形だったそうです。兄よりも美形だった気がします。[早乙女]
・光源氏という呼び名は、幼い頃、藤壷とともにある姿が「輝く日の宮、光る君」と呼ばれた頃から来ているくらいですから…。少なくとも当時の人々(男女ともに)の目には、少年時代から光を放っているかのような美少年に映っていたのだと思われます。[美凪]



さんの疑問
光源氏と秋好中宮は、何か内密な関係を、持ったのでしょうか?

・男女の関係を持ったということはないです、さすがに(笑)。源氏が中宮にちょっと懸想じみた歌を詠んだだけですかね。[えるるん]
・いえ。持ってません。秋好中宮は、母の二の舞にならないよに、必死に、源氏の求愛?を拒みました。また、源氏も実の息子の后だから・・・と、遠慮もあったようです。二人の関係は、養父と、養女の関係で互いに、尊敬?し合ってたみたいです。[桔梗]
・余談ですが、彼女の母、六条御息所は悪霊みたになっていろんな人に災いをもたらしたそうです。彼女も母の件に関しては気かがりでした。 (下記の花散里の件〔質問名、「六条院の姫君方で一番年上、二番目、三番目、四番目、は誰ですか?」 〕、複雑にしてしまい、すいませんでした m(_ _)m 。)[たー坊]
・夕顔と玉鬘もそうですが、源氏物語中には、母娘両方・・というのは存在してないです。[紫乃]
・ありがとうございました。[松]


マスター
さんの疑問
女三の宮と藤壺中宮(桐壺院の)との関係を教えてください。

・藤壺中宮の異母妹にあたる藤壺女御が女三の宮の母です。[Miyabi]
・そうなんですか。だから源氏が藤壺と似てないと落胆したんですね。[マスター]
・スイマセン、切れてしまいました。) Miyabiさま、ありがとうございました。[マスター]


桔梗
さんの疑問
物語の中で、出産が難産で、苦しんだ姫はいるのでしょうか?(桐壺更衣・葵の上以外)

・多分、上記以外の女人で難産であったのはいないと思います。ただ、明石の姫君は幼い内に妊娠したので妊娠中はかなり辛かった様に書かれています。[たー坊]
・宇治八の宮の正妻は中の君を出産後に亡くなっています。難産であったのが原因かと思われます。[たー坊]
・度々(三度目で)、すいません。書いた後に「?」と思ってしまったので・・・。  ↑のは中の君のお産が原因で亡くなったようです(したがって、「難産」では無いのかもしれません)。[たー坊]
・たー坊さま、有難うございました。明石の中宮は、悪阻がひどかったんですよね。[桔梗]



さんの疑問
なぜ女三宮のモデルが中宮彰子なのでしょうか。

・年上の既婚者に嫁いで、その夫の妻を死なせてしまったことや、定子(紫上)に比べると劣ったりするところ、育ちがよすぎるところでしょうか…[早乙女]
・あと、キツいことを無意識に言ってしまうところでしょうか?本人に悪気はなくても。[早乙女]
・紫式部は、彰子が定子に比べて出来が悪いのを悔しがっていたらしいんです。だから、女三宮というキャラを作って彰子を皮肉ったとか、鬱憤を晴らしたとか、そんな感じだと思います。でも、彰子は成長しましたよね。ちょうど詮子みたいな感じの女性に。[早乙女]
・あと、彰子の女房が子どもっぽくて評判が悪かったのは、女三宮の女房が子どもっぽくて源氏に嫌われていたことと似ていますね。[早乙女]
・ありがとうございました。定子は、紫の上だったんですね。なんか、私は彰子をイメージ的に紫の上だと思っていたのに・・・・。[松]
・紫上は、定子っぽい部分と彰子っぽい部分、両方持っていますからねぇ。[早乙女]



さんの疑問
朧月夜は朱雀帝の何の位で亡くなったんですか・・?子供もいませんよね・・?かわいそうに。

・尚侍です。何位を与えられたかは不明ですが・・・[Miyabi]
・子供は、養子、養女もいませんよねえ・・・・・・。[松]
・最終的に出家してしまいましたねぇ。[たー坊]
・そうなんですか?絶世の幻の美女が・・・・。今、失礼ですが、朱雀帝がとても憎たらしいです。朱雀帝は、朧月夜の出家を認めていたんですか?[松]
・↑の件ですが朱雀院はすでに出家の身であったので彼女に対して言える立場ではなかったと考えられます。彼女は「愛の呪縛」「愛欲」などから逃れたかった のかもしれません。空蝉と同じだと思います。なお、これは私が思う朧月夜の出家理由だと思います。元々、朱雀院が出家した後、彼女も出家する気でした。[たー坊]
・↑の件ですが朱雀院はすでに出家の身であったので彼女に対して言える立場ではなかったと考えられます。彼女は「愛の呪縛」「愛欲」などから逃れたかった のかもしれません。空蝉と同じだと思います。なお、これは私が思う朧月夜の出家理由です。元々、朱雀院が出家した後、彼女も出家する気でした。彼女も源氏 と朱雀院の両方に愛されることが後に辛くなったのでしょう・・・。[たー坊(訂正)]
・松さんへのレスです。朱雀院は自分が出家して朧月夜がその後を追おうとするのを止めてますよ。反対してるわけですね。ちなみに彼女は朱雀院と源氏との恋に生き、「もう悔いはない」と思って出家したんじゃないか、というのが私の意見ですね。[えるるん]
・↑なるほど、そういう考えも出来ますね。[たー坊]
・ありがとうございました。[松]


桔梗
さんの疑問
中宮・女御・更衣などの姫君は、入内は、父親が勝手に決めて、帝の顔を見ずに入内ですよね?物語の中や、実例で、どうしても帝を、愛せなかったと、いう人はいるのですか?(もしかして、入内したら、帝を愛する義務があるのですか?)

・どうしても、と言えば、例えば朧月夜とか。だって、源氏のことを心の中では思いつづけたとかで・・・。[松]
・帝を愛する義務、というより、東宮になりうる男皇子を産むことを実家から義務付けられているような…。義務で人を愛せるはずもないし。男としての帝に惹かれるか、(例え傀儡にしても)権力者としての帝に惹かれるかの差はあると思いますが。[美凪]
・松さん、美凪さん、ありがとうございました[桔梗]


こんきち
さんの疑問
近江の君の事でまた質問させていただきたいのですが、近江の君は頭の中将に認められようと頑張っていたと思うのですが、最後近江に帰るのは自ら進んでかえるのですか?あと、近江の君は結局この物語に何のために登場したのでしょうか?

・ひきつづき、お答えします。近江の君は五節の君とともに故郷、近江に戻ったのは父邸での空気に馴染めなかったのが最大の理由です。また、 親兄弟からも冷たく扱われていたので最終的に自ら故郷に戻ったと考えても良いと思います。なお、彼女の物語における存在理由については「オチ」みたいに私 は考えます。[たー坊]
・↑の「五節の君」は近江の君にお付の女人です。現代の友達感覚みたいな感じです。[たー坊]
・たー坊さん、たびたびご回答ありがとうございます。「オチ」というのはどういうことでしょう?長い物語の中で一息つくような挿話的な感じでしょうか。閑 話休題?(←意味違うかも) 近江の君は皆に冷たくあしらわれても、自分のしたいことを自発的にした(報われたかどうかはべつにして)人物であるように感 じました。私は結構好きな人物なのですが、当時の(平安時代の)読者的にはどうだったのでしょうね?「なんてお下品な!!」って感じだったのでしょうか。[こんきち]
・↑については作者、紫式部本人に聞いてみないと近江の君の存在理由については分かりません。この件に関しては皆様のご意見をお願いします。[たー坊]
・私は、娘たちを入内させて権力を握ることに狂奔する上流貴族たちへの皮肉が、近江の君の存在に表れているように感じました。この場合の対象は頭中将です ね。あまりにも執着しすぎると、あんな風になっちゃうこともあるよ、みたいな。紫式部本人が意識して書いたかは分かりませんが…。[美凪]
・私はた-坊さんと同じく、紫式部の遊び心というか、コメディ−感覚だったのだと思います。源氏物語には他にも読者を笑わせる人物(末摘花とか源典侍)が 出てきますし。源氏自体、悲しくて結構暗い部分が多い話なので、やはりそういう人物って必要だと思うのです。当時は、やはり批判はあったでしょうね。奔放 に生きる女性に対しては。朧月夜なんかも当時はよく思われていなかったと思います・・・けれど、現代の私たちの目からみれば、やはり魅力的な人物に見えた りするんですよね。[ナナ]
・たー坊さん、美凪さん、ナナさん、ご回答ありがとうございます。いろんな人の意見が聞けて嬉しいです。私もたー坊さんやナナさんと同じく、近江の君=物 語内息抜き担当かな、と思っていました。でも美凪さんの上流貴族への皮肉というのも、ウン納得、です。あと近江の君のエピソードによって光源氏の理想性が 引き立ったりするのかな、とも思いました。でもそんな引き立て役な近江の君がやけに生き生きしているように感じたのです。だから紫式部も(当時の読者も) 「お下品ね!」とか言いながらも実は、「恥」を気にせず行動する近江の君の身軽さや、朧月夜の奔放さに憧れを抱いていた、なんて事があったら面白いなと思 いまして。でもそれはあくまでも現代人の視点なんでしょうか。ホント、紫式部に聞けたらいいのに、と思います。[こんきち]



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