源氏ファンの助け合い(^^)

源氏物語質問箱13

「げんじろーど」に集う素敵な
源氏物語仲間が回答してくださいました。
ありがとうございますm(__)m


紗瑜
さんの疑問
冷泉帝の次に即位した朱雀帝の皇子は今上帝と呼ばれていますがそれは今の帝というだけで朱雀帝や冷泉帝のような名のことではないですよね?

・その認識で正しいと思います。現在の天皇も、在位中は「今上帝」と呼ばれていますしね。源氏物語のころの帝は、譲位のさいに移り住んだ院の在所をとって「○○院」という風にしていた事が多いようです。[みぃ]
・みぃ様ありがとうございま〜す♪何だかこんなことを質問した私はあまりに知識ナシで・・・(恥っ[紗瑜]



さんの疑問
男性貴族の身分を教えてください。

・すいません、これはあまりに色々ありすぎて書ききれないと思います。瀬戸内寂聴訳のものに官職一覧表が載っていたと思います。他にも、古語辞書には大抵載っていると思いますし…ご自分で調べてみてはいかがでしょうか?[みぃ]
・とても大雑把に分けると、公卿と呼ばれるのが上級貴族です。これにあたるのは、位が三位以上であるか参議以上の要職についている人です。次が殿上人。殿 上を許された人です。一応、五位以上(ここから上が貴族)らしいですが、四位でも「殿上人」ではない場合もありますし、逆に六位でも殿上を許される場合も あります。それ以下は地下(じげ)と呼ばれました。これ以上は細かすぎてここでは説明しきれないので、官職の表や説明が載っている本をあげておきます。古 語辞典の付録の部分はほぼ確実。あと、これは物によりますが源氏物語(日本古典全集みたいなの)の原文の後ろに載っていることもあります。高校で使う国語 便覧にも載ってますね。中学の国語資料集だと自信ないですが。あと、ネットだと「官制大観」というサイトが(貴族の位階以外も)結構詳しいです。他にも探 せばたくさん見つかると思いますよ。ぜひお暇な時に調べてみて下さい。[美凪]
・あ・・あの、何とか納言からでも良いんです。大臣のちょっとしたらへんとかを教えてください。[松]
・「納言」の名がつくのは少納言(従五位下)、中納言(従三位)、大納言(正三位)です。「官僚・大臣クラス」は「太政官」の役に就き、かつ参議(正四位 下)以上の者を指します。これ以上の回答については、あまりにも広範囲になってしまうので出来ません。ご承知ねがいます。[たー坊]
・ありがとうございました。[松]


ナナ
さんの疑問
藤壺の後盾って、兵部卿宮(漢字違うかも・・・)ですよね?

・里邸下がりの折も、兵部卿宮の屋敷へ下がっていたようですし、父である先帝も母后も亡くなっているので、実質的にはそうだったのでしょ う。ただし、「桐壺」の帖には、「御後見たち、御兄の兵部卿の親王など」と分けて書いてありますので、正確には、兵部卿宮が後見、というわけではないよう ですね。[みぃ]
・みぃさん、ありがとうございました。[ナナ]



さんの疑問
近江の君ってどんな人なんですか?

・内大臣(元の頭の中将)の娘です。近江で成長し、玉鬘が源氏に引き取られた時に発見され、そのとき初めて認知されました。母親は「下の 品」の出で、田舎育ちのため、早口や下手な和歌、立ち居振る舞いが馬鹿にされる女性です。業を煮やした父親に、弘徽殿の女御(異母姉)の元に預けられます が、数々の醜態をさらし、当時の人間には道化として移った、いうなれば「非常に現代(平成)的」な女性です。[みぃ]
・ありがとうございました。[松]


MARI
さんの疑問
内容には関係ありませんが、源氏物語は、小学生からよんでもいいですよね・・・。【ちなみに私、小4で源氏に出会いました】

・幼い頃から日本の古典に触れるというのは、とてもいいことだと思いますよ。小学校の図書室なんかにも、源氏物語の本はありますしね。まぁ、多少、青少年の教育上よくない表現もあったりしますが・・・。[すめらぎ]
・私も、小Cから読んでます。(現在小5)でも、変態的なシーンは思春期な子にとっては悪い影響を与えます。[松]
・私も小学五年生くらいで読み始めました。源氏を読むのは何歳でもいいと思いますが、すめらぎさん・松さんの仰るとおり、多少大人向けの場面もあることは確かです。私の場合、そういう場面は子供のうちはあまり読まずに大人になってからしっかり読むことにしています。[早少女]
・(笑)そうですねぇ…。確かに子どもにはちょっときわどいシーンも出てきますが…。興味を持ったらどんどん読んでもいいと思いますよ。まぁ、そういうシーンが出てきちゃったらサラリと読み流しておきましょう(笑)。[氷華流]
・幼いうちからいいものを読んでおくことはとてもいいことだと思いますが、きわどいシ−ンだけじゃなくて、不倫とか愛憎ドロドロの部分も多いので、私が親だったらあんまり幼いうちから子供には読ませたくないですね-。[匿名希望]
・もちろんいいと思いますが、小学生でもあまり幼い頃から読むのは…うーん。素敵な物語だし「何歳からでも」と言いたいところなんですが、まあ少しばかり刺激的な場面もあることですし…。[美凪]
・名作を読むのはとてもいいことだと思います。ただ年齢的に理解できるかどうか・・・帖によっては季節のうつろいの美しさや時代のようすなど興味をもたれ るところなどあるかもしれません。私は十二単の雅やかな様子に惹かれて物語を読むきっかけが出来ました。大人の感情を理解できるようになったのはずっとあ とです。[紫の桔梗]
・皆さん、いろいろありがとうございます。まあ、いい面だけ触れて、名作に親しむということならいいですよね。   話し変わりますが、松さんって、小5だったんですか!!!私は中1です![MARI]
・ちなみに私も中1です♪[早少女]
・MARIさん>はい。そうです。[松]


MARI
さんの疑問
花散里って、親王のむすめですよね・・・。だって、姉は女御ですから・・・。

・女御は親王の娘とは限りませんよ。大臣の娘などの方が多いです。[春菜]
・花散里は、親王の三の姫君です。ちなみに、姉は、桐壺帝の麗景殿女御でした。[桔梗]
・父親が大臣であったか親王であったかは分かっておりません。ただ、もし親王が父であった場合は紫の上や末摘花のように「女王」と呼ばれるはずですから、そういった書き方が一度もされていないのを考えると、大臣、大納言家の娘と思われます。[はや]
・皆さんありがとうございます。[MARI]


MARI
さんの疑問
冷泉帝は、本当に源氏の子供でしょうか?冷泉帝の顔は母親譲りだとしても不思議はありませんし、ただ単に、産み月が遅れはだけだとは考えれませんか?

・そこを疑ってしまえば、薫も不審ですけどね。ここは定説に揃えましょう。[葵]
・産み月もそうですが、源氏は占い師に「3人の子の内ひとりは帝になる」と言われていますから。物語的要素としてそこまでクギを刺してる以上、冷泉帝の父は源氏でしょうね。[えるるん]
・葵さん、えるるんさん、ありがとうございます。あまりほじくりかえしていくと、きりがないですよね・・・[MARI]


桔梗
さんの疑問
弘徽殿太后の父、右大臣は、正室・側室の間に男御子を儲けて、左大臣の頭の中将みたいな、後継ぎは、いらしたのですか?いらしたのでしたら、位などを教えて下さいませ。

・あっしが有している資料では男子は3人いるようです。右中弁、四位少将、大納言となっており(出生順は不明)大納言の孫娘が朱雀帝(院)の麗景殿女御になっています。[たー坊]
・ただ、右大臣は死去に伴い一波は衰退していったので誰が跡継ぎになったかまでは書かれていません(もしくは不明です)。[たー坊]
・ただ、右大臣は死去に伴い一派は衰退していったので誰が跡継ぎになったかまでは書かれていません(もしくは不明です)。[たー坊(訂正)]
・右大臣一派の後継ぎは不明ですが、右大臣一派衰退後頭の中将系列に吸収されたのではという論もありました。なるほど〜と思います。[えるるん]


うさこ
さんの疑問
玉鬘が結婚後も尚侍として出仕したように、人妻が参内して、もし帝の子供を妊娠したら、夫との関係や、帝との関係、自分の地位はどのように変わるのですか?

・宮中ではあくまでも「尚侍」としての役席についています。藤典侍は夕霧と関係があったのにかかわらず「典侍」として勤められたからです。[たー坊]
・お答え有難うございます。藤典侍は夕霧の子供は産んでも、帝とは関係を持っていませんよね?もし、帝の親王や皇女を産んだ場合を教えてください。。[うさこ]
・これに関しては前にも似た質問があったのでそれを参考にすると、女御になったりするケースがあったようで帝の寵愛度によって変わる事があるようです。[たー坊]
・有難うございます。もう少しおききしてもいいですか??夫の立場はどうなるんですか?離婚とかも有りなのですか?[うさこ]
・多分、既婚者や夫と子を持つ尚侍や典侍には手を付けなかったと思います。けど帝は最高権力者なので夫から奪うこともできます(ただ、実際にしたかは不明ですが)。[たー坊]
・多分、既婚者や夫と子を持つ尚侍や典侍などには手を付けなかったと思います。けど帝は最高権力者なので夫から奪うこともできます(ただ、実際にしたのがいたかは不明ですが)。仮に帝が自分の妻に手を付けても怒れませんから・・・。[たー坊(訂正)]
・もしかすると「夫と子がいる身でありながら帝と・・・」というのもあるのかも知れません。[たー坊]
・詳しく教えていただいて、どうも有難うございました![うさこ]


紫の上
さんの疑問
男子が元服などをした折に、添いぶしと呼ばれる姫君様と、共寝されますよね。その時、二人は、逢瀬を重ねるのでしょうか?(殆どの姫君は、そのまま、奥方になられるから良いと思うのですけど、もし、奥方に立たれなかったら・・・、その姫君は、どうなるのでしょう?)

・添い臥しは、男子の中でも限定されていて、東宮・皇子の元服時のみの制度でした。公卿の娘が選ばれていた事も考慮すると、やはり北の方と なるのは事前に決まっていてのことだったのではないでしょうか。それから、その夜逢瀬があるかないかはその二人の間で決まる事だったのではないかと思うの ですが…はっきりとはわからない事のはずですよねぇ?(^^;)紫の上さんは、沿い臥しをしたのに妻にならなかった方のことを、どこかで読まれたのです か?[みぃ]
・みぃさん、御答えありがとうございます。私は、どこかの本で、添い臥しの御方が、奥方にならなかったと、読んだものですから・・・。すでに、経験済みの妻を、娶る殿方って、少し、可哀想です。[紫の上]
・個人的な見解ですが、通い婚であった当時、離婚や再婚は数多くあったと思います女性の経験もあまり問われなかったのではないでしょうか。入内する予定の姫君の場合はどうか分かりませんが(私は朧月夜の例しか知らないので)。経験ありの女性と結婚する男性が可哀相[美凪]
・↑途中で切れてしまったので追加です。経験ありの女性と結婚する男性が可哀相という考え方はなかったように思います。それに、そのような考え方って、性差別の一端であるような感じがするので、あまり好きではないんですが…。[美凪]



さんの疑問
平安時代でも、現代と同じように、女性が年下の男性と結婚することは抵抗があったのでしょうか?葵上や六条御息所は、源氏よりも年上だということを気にしていたようですが・・・?

・上記の女性たちの事を考えると、やはりあったのかもしれませんね。でも、正妻格の女君は、夫より年上の方が多かったと思いますから、どうなのでしょうか…。すいません、答えになっていませんでしょうか(^^;)[みぃ]
・大君や髭黒の北の方などを考えても、やはり心理的なコンプレックスはあったと思います。[えるるん]
・2〜3歳ならば、あまり抵抗はなかったのではないでしょうか。葵上の場合は「年下」というのは、源氏を受け入れられない言い訳だった気がするんですけ ど…。ただ、やはり年上だと「夫が自分より若い他の女に心変わりするかも」という嫉妬心はあったでしょうけど。やはり、若さは魅力の一つですから。[美凪]
・ありがとうございました。[ナナ]
・多少はあったと思いますが…。でも、相手のことを心から大事に思っていればそんなことはどうでもよくなるものですよ。要は自分の気持ち…。なんですよねぇ。年齢を理由に「好き」をためらうなんてちょっと悲しい気がするな。[氷華流]
・氷華流さん、ありがとうございます。いいこと言いますねv[ナナ]


うさこ
さんの疑問
病床の柏木にとりついていると言われた『女のもののけ』の正体は誰ですか?

・柏木にとりついた、物の怪は、分かりませんが、女三の宮の出家は、六条御息所が、絡んで?いました。[桔梗]
・お答え有難うございました。[うさこ]
・確かに、誰でしょうか。女3の宮のもののけ・・・ですかね?[MARI]



さんの疑問
頭中将の娘・弘徽殿女御は、本名はなんと言うんですか?なんか、思うんですけど、藤壺とか紫の上戸か明石の上って、本名じゃない、称名だと思うんですけど・・・・。

・女御の本名は不明です。と言いますか今我々が「紫の上」とか「光源氏」とか読んでいるのは全て通称で本名ではありません。原文で真名が判 明しているのは惟光や良清くらいのものです。先ほど挙げた2名は本文にもそのような通称が見れますが、夕霧とか浮舟とかは後世の人がつけたアダ名です。[えるるん]
・ありがとうございました。[松]


春菜
さんの疑問
あの、ずっと疑問に思っていたのですが、葵の上によく使われる「端正な美女」の「端正」とはどういう意味ですか?

・「端正な顔立ち」だったら、これといって欠点がない良いパーツが、綺麗に規則正しく並んだ顔立ち…そんな感じでしょうか。分かりにくくてごめんなさい。もっと良い説明の仕方を思いついたら、また回答させて頂きます。[早少女]
・回答になるかどうかわかりませんが、葵の上は「絵に描かれた姫」のようだと源氏は思っています。非の打ち所がなくて、逆に面白みがないって感じでしょうか。[えるるん]
・国語辞典によると「動作や形に乱れがなく、きちんと整っている様子」だそうです。葵上の場合は、えるるん様がおっしゃっているような意味合いではないで しょうか。顔立ちは綺麗に整ってはいるけど、特に強烈に魅力を感じることはない、みたいな…。完璧すぎるものより、何か一つ小さな欠点があるほうが魅力的 に見える、とも言いますし。誉め言葉ではありますが、「ほめたたえる」言葉ではないですよね。[美凪]
・みなさんご回答ありがとうございました![春菜]

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