取材: 隊員No4 弥永の哀愁親父
白い子すずめの成長を願う
福岡市南区のとある病院の玄関先に、一羽の白いすずめがおり、今話題になっています。
5月の初旬に入院されたAさんが、食べ残しのパンをすずめの集団にあげていたところ、その中にまだよちよち歩きの小さな真白い子すずめがいるのを発見し、パンをあげてもまだ自分自身で食べる事が出来ず、親すずめが拾ってあげ、口うつしに白いすずめにあげる事・・・・・
10日程して、子すずめは大きくなり、パンをあげる患者さんに近づき、手からえさをつついて食べるようになりました。
但し、その患者さんで、しかも同じ服装でないと手から食べないそうです。
私は早速そのことを聞き、現場で写真を撮り、西日本新聞社に持ち込んだものです。
新聞社の方が各方面に問い合わせてくださったところ、きわめて珍しいとの事でした。
こういうすずめのことを「白化」現象というそうです。
そういう鳥は外敵に狙われやすく、長生きできないという事だそうです。
その後、患者さんが退院されたと同時に、姿が見えなくなりました。
私が最後に患者さんと言葉を交わしたとき、患者さんは「この子すずめに病魔に立ち向かう事と生きる勇気を与えていただき、明日6月29日の昼過ぎに退院します」と言われて、別れました。
私は、福岡地方の空梅雨の空を見上げながら、白いすずめの一生の健闘を祈りました。
話題の白い子すずめ
患者さんの手からパンを食べる
兄弟すずめと比べると、その白さが際立つ
仲間同様、元気に育って欲しい